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分科会2 「聴覚障害学生のニーズとエンパワメント」

【企画趣旨(抜粋)】
分科会2参加者の様子 現在、大学・短期大学・高等専門学校に在籍する聴覚障害学生は1000名を越え、聴覚障害学生支援に取り組む大学も増えている。しかし実際、聴覚障害学生のなかには、最初から自分のニーズを見出し、申請できているわけではなく、また自分のニーズをあえて直視しないように、または見出せないまま過ごしてきた学生も少なくない。また、支援の谷間におかれがちであった軽度・中等度難聴学生に対する聴覚補償支援が注目され始めている。さらに、入学の時点で大学が支援体制の基本をほぼ整えているケースが増えているため、聴覚障害学生には、入学当初にニーズを申請するだけでなく、支援体制の現状に対して新たなニーズを作り、問題の指摘や提案をすることを求められることもありうる。

とすれば、聴覚障害学生は、これまで様々なバリアに直面してきたけれども、自分のニーズを見出し、支援を受けながらも自ら積極的に意見や提案を出して支援体制の強化に影響を及ぼすような存在に成長すること、つまり「エンパワメント」が重要になると言える。
このエンパワメントを促すような支援の例として、入学時期に行う情報保障ガイダンス・個別相談、情報保障に関する事後検討会などが挙げられるが、実際、この具体的な方法・内容は大学によってばらつきがある。
そこで、今こそ、上記の支援において、どのような取り組みが有効なのか、どのような課題があるのかを整理していく作業が必要であろう。このように、聴覚障害学生を対象とした「エンパワメントを促す支援のノウハウの結集・整理」が目前の課題になると言える。ちなみに、それに続く課題は「ノウハウの共同活用」になるだろう。

今回の分科会では、聴覚障害学生自身がニーズを見出し、さらに新たなニーズを作って動けるような支援の有効な取り組みや課題について議論する。参加者との討論を通して「エンパワメントを促す支援のノウハウの結集・整理」を図りたい。


【司会・企画】
 司会: 石原保志氏(筑波技術大学)
 企画: 松﨑 丈氏(宮城教育大学)

【話題提供者】
 「聴覚障害大学生が自分自身のニーズを発見するための支援」
  鈴木桂子氏(宮城教育大学 卒業生)
 → PPT資料のダウンロードはこちらから(PDF 0.4MB)追加資料
 → レジュメのダウンロードはこちらから(PDF 0.9MB)当日資料

鈴木氏ppt画像 鈴木氏ppt画像2

 「米国、特にritにおける取り組みの紹介」
  吉田 稔氏(ロチェスター工科大学)
 → PPT資料のダウンロードはこちらから(PDF 1.3MB)追加資料
 → レジュメのダウンロードはこちらから(PDF 0.5MB)当日資料

吉田氏ppt画像 吉田氏ppt画像2

 「米国・日本におけるエンパワメント支援の実態と課題について
 -米国のエンパワメント活動の調査から-」
  太田琢磨氏(元ロチェスター工科大学留学生)
 → PPT資料のダウンロードはこちらから(PDF 1.2MB)追加資料
 → レジュメのダウンロードはこちらから(PDF 1MB)追加資料

太田氏ppt画像 太田氏ppt画像2

資料の一括ダウンロードは「当日資料及び追加資料」をご覧ください。

概要
分科会2参加者の様子2 まず話題提供として、鈴木氏から、大学入学前後で聴覚障害学生が自身のニーズを発見し、申請するための支援に関する取組の事例について報告がなされた。続く吉田氏からは、米国、特にロチェスター工科大学(rit)における取り組みの事例が紹介された。そして最後に太田氏から、米国のエンパワメント支援の調査結果及び日本におけるエンパワメント支援についての課題が話された。
後半は、アメリカからのゲストも交え、話題提供に関する質疑や入学前後の支援の紹介などが積極的に行われた。最後にまとめとして、司会の石原氏より、聴覚障害学生のエンパワメントに関わる人材の活用や育成が課題であること、また卒業後につながる支援の重要性が話された。

(参加者:約45名)


【質疑応答(抜粋)】
q.聾学校を卒業していない聴覚障害学生の場合、ノートテイクそのものを知らないことがあります。しかし大学上層部からは、本人が支援を望んでいないのに勝手に動くな、と言われてしまう。このような日本の現状をどう思われますか?(大学職員)

a.  吉田稔氏(ロチェスター工科大学)
分科会2参加者の様子3 私は小・中・高とインテグレーションをしてきた中で、自分のニーズを的確に把握できていませんでした。
アメリカの場合には、学校もしくは保護者の方から情報保障を提供されるなかで子ども達は育っています。ですから、とにかく情報保障に慣れているわけです。一方、日本の場合は、小・中・高では、ほとんどそのようなサポートはありません。個人的に支援をしたり、助けてくれる人がいるくらいです。ですから、大学に入学した当初の聴覚障害学生は、自分に必要なものが何か、ということを十分に説明できる力がないのではないかというところがアメリカと違うと思います。
まだ自分のニーズを的確に把握できていない学生に対して、最初に情報保障、サポートの手をさしのべる、というのは、大学側の責任ではないかと思います。
聴覚障害学生の「ニーズを求める力」と大学の「提供していく力」がお互い5分5分で、大学側が過剰に全てを用意するのではなく、良い関係を築きながら、支援を進めていくのが一番望ましいのではないかと思います。

q.アメリカでは専門家、スーパーバイザーの育成はどのように行われていますか?(聴覚障害者)

分科会2参加者の様子4

a. Patricia A.Billies氏
 (PEPNet-Northeast副ディレクター)

アメリカの大学のいくつかにおいては、専門科目としてリハビリテーションをおいているところがあります。そのような学科では、他種の障害の専門家を養成しています。聴覚障害学生は、ほとんどの大学で数が非常に少ない状態ですので、いわゆる専門家といわれる人たちの中で、聴覚障害の知識を持っている人は非常に少ないです。ですから、私たち(pepnet)に聴覚障害に関する知識を教えてほしいと言ってくることが多いです。
ただ、本当にいい専門家は、地域の聴覚障害者の中にいたりします。必ずしも資格、博士や専門知識を持った人だけではありません。聴覚障害学生のニーズを知りたいなら、まず自分の地域の聴覚障害者に、どんなニーズがあるかを聞いていくことからでもいいのではないでしょうか。


開催要項 / プログラム / 分科会1 / 分科会2 / 分科会3 /
対談 / パネルディスカッション / 参加者の声 / 当日資料及び追加資料



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