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質疑応答②(回収した質問用紙のもの)

講座終了後にいただいた質問への回答を掲載します。

1.養成方法やノートテイク技術に関わる質問

Q.通訳作業でのつまずきの例で、「文で書くことができない場合」というのがありました。
具体的な指導方法を教えてください。(大学職員)

A.中島亜紀子(関東聴覚障害学生サポートセンター)
ノートテイクの書き方を指導する際に、書き終わった後の紙面を見て説明するだけでは、なかなかピンとこない受講生も多いと思います。そこで、単語の羅列や箇条書きで留まっている受講生に対する指導方法の一例として、経験のあるノートテイカーが話を聞きながらノートテイクしている過程を、実際に見る、という方法が挙げられます。書き終わったノートではなく、書く過程を見ることで、コツがつかめる受講生も多いようです。

練習を組み立てる際には、初めはゆっくりとした短くわかりやすい談話から入ると段階を踏んで練習ができます。また、他の受講生や先輩が書いたノートテイクを、交換して読みあう機会を利用して、書き方の工夫を学びあう時間も大切にしたいものです。


Q.聴覚障害学生へのインタビューdvdの中で、「ノートテイクではボーっとしてしまうけれど、パソコンテイクだと考えながら授業に参加できる」という感想がありました。2つの手段の間で、なぜそういった違いがでるのしょうか?(大学職員)

A.吉川あゆみ(関東聴覚障害学生サポートセンター)
その聴覚障害学生へのノートテイクを実際に目にしたわけではありませんが、一般論としてお答えしたいと思います。
通常、人が話す速さは、nhkアナウンサーなら1分間に300字・400字程度とされています。手書きのノートテイクでは、1分間約60・80字を書き取るのに対して、パソコンテイクは1分間約120・180字入力することが可能になります。聴覚障害学生にとっては、手にする情報量が飛躍的に増えますので、手書きに比べて必要な情報を自ら取捨選択でき、「授業に参加している」という実感がより持てるのでしょう。

私自身の経験を振り返っても、パソコンテイクはどんどん話が進んでいきますので、手書きのノートテイクにありがちな「待ち時間」が大幅になくなり、自分のノートを作るのに忙しくなりました。この忙しい楽しさこそが、授業を受ける楽しさであり、「自分はどうしてここにいるのだろう、学校に行く意味があるのだろうか」と考えることがなくなったように思います。


Q.外国語の授業で、先生が外国語を話した場合、その部分はどのようにノートテイクをすればよいのでしょうか。スペルが全部わかるわけではないので、カタカナで書くしかありません。それでどこまで伝わるのかと不安です。(ノートテイク指導者)

A.中島亜紀子(関東聴覚障害学生サポートセンター)
聞こえない学生が語学の授業を受ける場合のサポートの視点として、3つのことが挙げられます。
1つは、履修登録の段階で、授業の進め方や内容について確認を行うことです。特にリスニングやオーラルコミュニケーションに重点を置く授業については、、受講するに当たってどんな配慮が必要かを検討します。授業の進め方を工夫してもらうことで、受講しやすくなるケースも多くあります。場合によってはリーディングやライティングの授業に振り返るなどの対応も考えられるでしょう。
2点目は、ノートテイカーの募集方法を工夫することです。その語学に長けた専門の学生や、その言語を母語とする留学生に的を絞って支援者を募り、外国語が話されたときも対応できる体制を作れることが望ましいでしょう。
3つ目が、ノートテイクの方法の工夫です。授業の進め方に応じて、2人のノートテイカーで分担方法を決めておきます。例えば、外国語、日本語が交互に話される場合は、1人は日本語担当、もう1人は英語担当とする、などです。

但し、ノートテイク方法を工夫するだけでは限界があり、ノートテイカーの負担が大きくなってしまうケースも考えられます。できるだけ上記2点の視点で、聞こえない学生が受講しやすく支援者が支援しやすい環境を作っておくことがポイントとなるでしょう。


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質疑応答① / 質疑応答② / 質疑応答③ / 参加者の声 / 当日配布資料



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