日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク
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基礎講座

【企画主旨】

 大学に進学する聴覚障害学生が年々増加し、積極的に支援をスタートする大学も増えている。一方で、はじめて支援業務を担当する大学教職員がどこから何を実施すればよいのか困惑しているケースも多い。  そこで、本講座では、聴覚障害学生支援に関して実績豊富な講師2名が、大学教職員がゼロから聴覚障害学生支援システムを作るためにどのような取り組みをすればよいかについて、PEPNet-JapanのTipSheetを使って講義する。あわせて、参加者から支援業務に関する相談や質問に対してアドバイスや情報提供も行う。

【司 会】

松崎丈氏(宮城県・仙台市聴覚障害学生情報保障支援センター)

【話題提供者】

土橋恵美子氏(同志社大学学生支援センター)
倉谷慶子氏(関東聴覚障害学生サポートセンター)

【概 要】

 本講座では、まず前半に2人の講師より聴覚障害学生支援に必要な基礎的知識について解説いただいた。このうち同志社大学学生支援センターの土橋恵美子氏からは、聴覚障害学生支援に関わる様々な立場の人が課題にぶつかったとき、TipSheetをどのように活用していけばよいかを、具体例を交えながら講義いただいた。この中では、1枚のシートに盛り込まれた多くの情報を、読む人の立場や支援体制の成熟度に合わせて選択的に提供していくことの大切さが強調されていた。
 後半は、聴覚障害学生、教職員、その他の3グループに分かれてディスカッションを行い、支援体制構築における課題と解決策について各グループで熱心な話し合いがなされた。
(参加者:約40名)

グループディスカッションの様子

【グループディスカッション(各グループ報告より)】

1.聴覚障害学生グループ

 情報保障の技術向上のために必要な取り組みについて以下の4点が上げられた。

(1)支援者個人の努力、研鑽。日常的な練習を積み重ねることも重要。
(2)情報保障に関する大会のようなものを大学で開催する。こうした取り組みも、支援者の意識・技術向上につながる。
(3)利用者と支援者がお互いにコミュニケーションを深め、意見交換をする。
(4)TipSheetのb「高等教育における聴覚障害学生支援」裏面にも掲載されているとおり、情報保障の技術を支援者の責任に任せてしまうだけでなく、大学としてもバックアップ体制を構築していくべき。

2.教職員グループ(1)

 聴覚障害学生支援について、基礎的な知識を持たずに担当として配属された場合に生じる問題について事例を共有するとともに、解決策を検討した。話し合われた内容は以下の通り。

(1)まず、当該学生としっかりと会話をすることから始めるのがとても重要。
(2)教職員からみて、ノートテイカーの学生が本当にきちんと情報を保障できているのか非常に不安。この解決のためには、障害にかかわる授業や、ノートテイクに関する授業を開き、継続的にノートテイカーを養成したという事例があげられた。
(3)予算について。予算があってもノートテイカーが集まらず、使用できなかった経験があるとの報告があった。これに対して、予算の確保のみでなく、支援体制をしっかり連動させるように考えてゆかなければいけないとの意見で一致した。

発表の様子

3.教職員グループ(2)

 聴覚障害学生を受け入れる際の事例として、入試の段階で聴覚障害学生がいることがわからなかったために、大学に入学してから支援を考えていかなければならなかったという状況について話し合いをおこなった。

 これに対し、このような状況をなくすためには、まず、大学の募集要項に、障害学生への対応をきちんと明記しておくこと、入学する際に、事前に聴覚障害学生さんのニーズを把握しておくこと、大学としてどこまでできるのかをきちんと話し合っておくことが必要だとの意見が出された。

 入学後のノートテイカーの確保については、ボランティア論などの授業を履修した学生の協力を得る、聴覚障害学生自身もノートテイカーを募集するという意見が出た。それでもうまくいかない場合には、外部への依頼もやむを得ないのではないかと考えられる。

 最後に課題として2つのことがあげられた。
(1)情報保障者が入ると、聴覚障害学生と他の学生とのコミュニケーションが減ってしまう心配がある。学生の中で聴覚障害学生を受け入れられる雰囲気作りをすることが必要。
(2)聴覚障害学生に対して全てサポートしてしまうと、「してもらって当然」ということになり、聴覚障害学生の卒業後が心配ということも挙げられた。TipSheetを使いながら、大学としてできることの説明を行い、聴覚障害学生自身がすべきことは何か、共通理解を深めていくべきではないかという意見がだされた。

4.その他のグループ

 以下の2点について討議を行った。
(1)保護者より、情報保障が実践されていない大学で、今後どのように相談を進めていけばいいかという問題の提起がなされた。ここでは、tipsheetに記載されている「意識」の問題が議論された。大学の意識を変えていくためには、急なやり方でアプローチしてもかえって逆効果になる。他大学の事例を調べて大学に情報提供することによって、意識のバリアーというものを打破する。その最初の一歩を実践していくということが重要であろうということが議論なされた。

(2)福祉用具の調査研究をしている方の意見で、聴覚障害学生の装置でどのようなものが大学に導入されているか、情報交換を行った。これに関して、筑波技術大学より、授業場面での情報保障については、FM補聴器、字幕挿入装置、音声認識、パソコン要約筆記など。日常生活ではお知らせランプなどが活用されているとの情報提供があった。パソコン通訳では、tipsheetにも紹介されている「まあちゃん」というソフトについてご紹介いただいた。

開催要項プログラム基礎講座分科会(1)分科会(2)対談企画パネルディスカッション参加者の声当日資料



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