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分科会2 聴覚障害学生とともに考える情報保障

【企画主旨】

 大学における聴覚障害学生の学習保障は、講義や演習などの場面で、聴覚障害学生、サポート学生、授業担当教員の3者の相互協力で行わる情報保障をもとにしてすすめられる。本分科会では、こうした3者よりそれぞれ以下の視点で話題提供をいただく。

・聴覚障害学生:情報の受け手としてだけでなく、学習主体者として情報保障のあり方について課題と思っていることを提案する。
・サポート学生:ボランティア活動としての支援技術レベルアップの課題や活動の中で学ぶことを報告する。
・授業担当者:講義内容を工夫しよくわかる授業を組み立てるようにしていることを話題提供する。

 この3者は、時に矛盾したり、現状では解決しにくい問題にぶつかったりする。その改善方法の糸口を3者で学びあい、知恵を出し合える場としたい。そして、学習弱者を生み出さない内容にすることがインクルーシブデザインを作り上げていくことにつながる。

【司 会】

藤井克美氏(日本福祉大学)

【話題提供者】

分科会2参加者の様子 渡辺崇史氏(日本福祉大学)
岩田吉生氏(愛知教育大学)
藤原宏樹氏(日本福祉大学聴覚障害学生代表)
井上友裕氏(日本福祉大学支援学生代表)

【概 要】

 本分科会では、聴覚障害学生、サポート学生、授業者、コーディネーターという異なった立場からの話題提供をもとにフロアディスカッションが行われた。
 話題提供では、まず藤原氏から聴覚障害学生有志団体の活動内容や学生主体のボランティアの限界などについて、続く井上氏からサポート学生の技術格差や人材不足についてなど、聴覚障害学生・サポート学生それぞれの取り組みや課題についてが話された。次に渡辺氏は授業者の立場から情報保障者を介した授業の難しさについて触れ、情報保障者に頼りきりにならない授業のあり方の問題提起がなされた。岩田氏からはコーディネーターとして聴覚障害学生やサポート学生、関係者とのコミュニケーションを大切にした取り組みの報告がなされた。
 フロアディスカッションでは、情報保障の方法やサポート学生の身分についてなどの質問があり、活発な意見交換が行われた。
(参加者:約30名)

【フロアディスカッション(一部)】

Q.(愛知教育大学 支援学生)

 本学の場合、90分1400円の謝金が支払われており、お金をもらうのだからしっかりやらなければというプレッシャーのようなものもあります。自分の中では友達としての気持ちとノートテイカーとしての気持ちがうまく整理できず、矛盾を感じながらやってきました。日本福祉大学でもこれまでこのような議論があったのでしょうか。

分科会2ディスカッションの様子

A.井上友裕氏(日本福祉大学)

 本学の場合、ボランティア活動報告の義務があり、活動の回数に応じてボランティア奨励金が出ます。しかし、ボランティア登録をしている学生で活動報告をする学生は少ないです。友達としてやっているからと言う人がたくさんいます。

 TA(受講アシスタント)には報酬があり、完全に「仕事」ですが、ノートテイク支援に関しては「ボランティア」というイメージが強く、お金をもらってやることに抵抗を持っている人が多いです。僕は、「仕事」と「友達としての支援」と、メリハリはつけてやっています。しかし、人によって考え方がそれぞれで、こんなにやっているのにこれしか奨励金がもらえない、と感じている学生もいます。

Q.(日本福祉大学通信教育部)

 これまでの議論には支援をする側、受ける側いろいろな思いがこめられていたが、ノーマライゼーションという点から見ると、「皆が講義を受ける」ということが大切なのだと思います。個々のお互いの問題ではなく、社会全体の問題として考えていくべきだと思います。

A.岩田吉生氏(愛知教育大学)

 この場でぜひ当事者から出してもらいたかった言葉があります。それは「講義を受ける権利」という考え方です。当事者にはぜひこうした権利をきちんと求めていってほしいと思っています。講義を受ける権利とは、単に単位がとれればいいというだけではなく、できる限り100%に近い情報を受け取れ、聞こえる学生と対等に講義に参加するということです。そう考えると、単に友達としてのお手伝いだけでなく、有償の「仕事」であった方が、きちんと聴覚障害学生の権利が守られる状況が作られるのではないかと思います。

 確かに単位が取れるだけで十分だから、立派な情報保障はいらない、という聴覚障害学生もいるかもしれません。けれども、聴覚障害学生の講義を受ける権利を考えたとき、大学側にも情報保障をきちんと実施していく義務があることを忘れてはなりません。大学と支援者と当事者が一緒になって、そういったことを突き詰めて話し合える時代が来てほしいなと思います。

開催要項プログラム基礎講座分科会(1)分科会(2)対談企画パネルディスカッション参加者の声当日資料



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