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Q 講義形式の授業ではどのように配慮したらよいですか?

■座席位置の配慮
教室前方で、教員、黒板、スクリーンなどすべての視覚情報が見やすく、情報保障者が教員の声を聞き取りやすい場所が望ましい座席です。
情報保障が付く場合は、学生本人と情報保障者とで話し合って、適切な座席を確保しましょう。

■教員の話し方
いくつもの従属節をともなう文は内容が曖昧になりがちです。不要なことばを省き、短い文で話しましょう。
早すぎる話し方はノートテイクや手話通訳が追いつけません。ややゆっくり、明瞭に、しかし大げさでなく自然に、そして文の切れ目で間を空けるように話しましょう。
話者の口の動きから話の手がかりを得ようとする学生に対しては、板書しているときは説明を止め、書き終わってから正面を向いて話しましょう。

■板書
視覚教材が用意されていない部分では、項目やキーワード、新出の専門用語、固有名詞、数式などは書き示しましょう。
授業展開における時系列や文脈が分かるよう板書のしかたを工夫しましょう。
連絡事項や注意事項の板書は聞こえる学生にとっても確認になります。

■資料などの教材とその説明
聴覚障害学生は「聞きながら見る」ことができません。机上の資料と前方の通訳者を同時に見ることも困難です。レジュメや資料の説明をする際は、説明箇所をパワーポイントやohpで示したり、学生が読む時間を与えた後に説明するようにしましょう。
情報保障者には、配布資料や使用する教材を事前に提供しましょう。

■音声をともなう教材の使用
語学におけるヒアリング教材や音声教材の使用に際しては、文字等に変換した資料などの代替教材が必要です。
教材を使用する際には、教材の音声にかぶって説明をしないようにしましょう。

■映像教材の使用
ビデオは、音声を字幕化するか文字化した資料を事前に渡しましょう。要旨や項目だけでも有用です。
教室は完全に暗転させず、手話通訳やノートテイクが見えるようにある程度の明るさを残しましょう。

■授業の展開
授業の冒頭にその日の授業で扱う項目を示すことは、聴覚障害学生や情報保障者だけでなく、聞こえる学生の内容理解をもうながします。
授業の最後に授業のまとめや要点を示すことで、学生が授業内容を復習することが容易になるでしょう。
時間配分が適切でない授業、特に授業の後半に時間が足りなくなり授業の進め方を早めるといった授業は、情報保障が追いつかなくなるだけでなく、全ての学生にとって内容理解が困難になります。

TipSheet「授業における教育的配慮」石原保志より
(2007/11/30)


参考になる資料
授業における教育的配慮については、以下のTipSheetに概要がまとめられています。

チップシート「授業における教育的配慮」1チップシート「授業における教育的配慮」2

TipSheet「授業における教育的配慮 ⑪」
 石原保志(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター教授) 
 聴覚障害学生への情報保障の意義
 全般的な留意事項
 授業における留意事項
  (1)講義形式の授業
  (2)ゼミ形式の授業
  (3)体育などの教室外の授業
  (4)実験や実習
→ダウンロード(pdf)


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