Q パソコンノートテイクとはどのようなものですか?
どのように行われますか?
文字提示のためにパソコンを利用します。
最も簡単な手法として、ワープロソフト等を用いて文字を入力し、その画面を聴覚障害学生に提示する方法でも支援は可能です。一般的には専用ソフト(IPtalk、まあちゃん等)とLANを用い、入力者のパソコンで入力された文字を表示用のパソコンにネットワークを介して送信し、その画面を聴覚障害学生に提示します。
また、聴覚障害学生が複数参加している場合や場所を特定できない場合には、プロジェクターで表示用パソコンの文字情報を大きく投影して、見てもらうような方法もとることができます。複数人で担当する場合には、担当者の数に応じた台数プラス1台(表示用)のパソコンが必要です。また、各パソコン間の通信には、ハブやLANケーブルといったネットワーク用の機器(市販製品)も利用します。
どの程度の情報量を伝えられますか?
手元を視認しないで入力する「タッチタイピング」を習得すれば、1分間あたり120~180文字程度(熟練者であれば200~250文字程度)の入力が可能となります。さらに、1文を複数人で入力する連携入力を用いれば、原文の8割程度を伝えることも可能になります。
習得にはある程度の訓練を必要としますが、熟達すればかなりの情報量が伝達可能なため、ノートテイクに並んで積極的に活用したい方法のひとつです。
TipSheet「文字による支援方法」三好茂樹より
(2007/11/30)
参考になる資料
パソコンノートテイクについては、以下のTipSheetに概要がまとめられています。
TipSheet「文字による支援方法 ⑬」
三好茂樹(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター准教授)
文字による支援とは?
ノートテイク
OHPを用いた手書き要約筆記
パソコンノートテイク
速記による支援
音声認識による支援
遠隔地での支援
おわりに
→「 文字による支援方法 」ダウンロード


TipSheet「パソコンノートテイク その特徴と活用 ⑮」
太田晴康(静岡福祉大学社会学部教授)
文字による適切な配置
1人要約入力と連係入力
ノートテイクの評価

