Q 入学決定時からの支援の流れはどのようになりますか?
入学決定後のサポートの流れ
学生生活を送る上で支援が必要な学生に対し、支援体制を構築するためには、入学前から十分な準備を進めていくことが重要です。
特に聴覚障害学生への支援には、支援担当の職員やノートテイカー、手話通訳者など人的資源が必要となるため、早めの対応が肝心です。
入学決定時から授業開始に向けて、一般的には以下のようなスケジュールで支援体制の方向性が固められます。
時期 | サポートに関する打ち合わせ事項や実施内容 |
---|---|
入学の決定・入学式 | ◎支援担当部局・担当者(学部教員や学生課職員、支援専任職員など)の決定 (「聴覚障害学生支援におけるコーディネート業務」シートを参照) ◎大学における支援や情報保障に関する情報収集 ◎サポートに関する打ち合わせ ・障害の程度・状況の確認、コミュニケーション方法、ニーズの把握 ・入学式やオリエンテーションのサポート方法の確認 ・履修の概要説明 (打ち合わせの内容を受けて) ◎支援の実施体制の決定 ○支援者の募集・支援者養成の手配 → 養成講座の実施 ○学外の支援者派遣団体、聴覚障害者支援団体などとの連携体制作り ○履修に関する情報提供、相談対応の開始 ○学生用啓発パンフレットの作成・配布 ○教職員の配慮事項、ガイドブックの作成・配布 ◎入学式や説明会、オリエンテーションでの情報保障者の手配(手話通訳者、パソコン要約筆記者、ノートテイカーなど) |
入学式 | ◎入学式や説明会での情報保障の実施 |
オリエンテーション期間 | ◎授業時の配慮内容確認 → 教職員への周知 (「授業における教育的配慮」シートを参照) ◎履修に関する相談対応(語学・ゼミ・実習・実験・ビデオ他映像使用授業での対応や代替措置、資格取得関係など) ◎支援者のシフト作成 → 周知 ○一般学生への理解啓発 ○支援者の養成 |
授業開始 | ◎支援者の派遣 ○利用学生及び授業に合わせたサポート内容へ改善 ○支援者と利用者の懇談会の開催 |
◎支援に欠かせない最優先事項
○よりよい支援体制のために必要な事項
TipSheet「入学当初のサポート」土橋恵美子・倉谷慶子・中島亜紀子より
(2007/11/30)
参考になる資料
入学当初のサポートについては、以下のTipSheetに概要がまとめられています。
TipSheet「入学当初のサポート ㉓」
土橋恵美子(同志社大学学生支援センター障がい学生支援担当)
倉谷慶子(関東聴覚障害学生サポートセンタースタッフ)
中島亜紀子(PEPNet-Japan事務補佐員)
入学決定後のサポートの流れ
入学前の打ち合わせ
履修に関する配慮
入学式での情報保障
オリエンテーション
配慮の依頼

