Q 入学時のオリエンテーションで配慮すべきことはありますか?

オリエンテーションでの情報保障

授業開始までに行われる新入生を対象とした一斉オリエンテーションでは、学生にとって大切な情報がたくさん提供されます。
多くの場合、詳細な資料が用意されますが、口頭で伝えられる細かな情報こそ、学生生活にとっては重要であることが多いので、聴覚障害学生のニーズに応じた情報保障を用意し、これから始まる学生生活(履修、登録、授業、課外、教職員との関わり、施設・設備の利用など)について、きちんと伝えられる手段をとります。
手話通訳や要約筆記(パソコンノートテイク)の派遣を利用する場合は、各地域の行政、社会福祉協議会、情報提供施設等にお問い合わせください。

オリエンテーションの機会を生かして

全ての新入生が集まるこの機会は、理解啓発のためのチャンスでもあります。
学内に障害学生を支援する体制があること、様々な学生が共に学んでいること、支援を担う学生を募集していることなどを伝えたり、パンフレットやガイドブックを配布するなどして、サポート体制の周知を図ります。パソコン要約筆記などの支援の様子をスクリーンに投影するなどして「見える」形で実施することも、PRにつながります。 
聴覚障害学生本人から、サポートの状況や支援者の必要性をスピーチしてもらう方法をとっている大学もありますが、その場合には学生本人の意志や心理的な状況を十分把握した上で行いましょう。

TipSheet「入学当初のサポート」(土橋恵美子・倉谷慶子・中島亜紀子)に一部加筆(2022/11/25)

参考になる資料

入学当初のサポートについては、以下のTipSheetに概要がまとめられています。

TipSheet「入学当初のサポート ㉓」
土橋恵美子(同志社大学学生支援センター障がい学生支援担当)
倉谷慶子(関東聴覚障害学生サポートセンタースタッフ)
中島亜紀子(PEPNet-Japan事務補佐員)

入学決定後のサポートの流れ
入学前の打ち合わせ
履修に関する配慮
入学式での情報保障
オリエンテーション
配慮の依頼

「入学当初のサポート」 ダウンロード

チップシート「入学当初のサポート」1
チップシート「入学当初のサポート」2
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