タイトル:オンデマンドと対面を併用した支援者養成 発表者:愛媛大学アクセシビリティ支援室 ■愛媛大学では、コロナ禍をきっかけに、支援の方法及び支援者養成の再構築を行った。 コロナ禍前、3コマ(90分×3)の時間を利用して、土日を利用して支援者養成講座を行っていたが、現在は、オンデマンド教材で共通事項を事前に学び、その後、対面講座で文字通訳が現場でできるように、機材のセットアップから、文字通訳の基礎知識を修得するカリキュラムを組んでいる。 (吹き出し: 愛媛大学 基礎情報 ・聾・難聴者の学生 全10名 ・文字通訳利用者 9名 ・その他利用者 2名 支援者数 ・学生の支援者 116名 ・外部支援者 14名) (イラスト:愛媛大学マスコットキャラクターえみかのイラスト) ■見出し:支援者養成の流れ 講座の流れの説明 @学期前 ・全在学生にメールで周知 ・CBPからの呼びかけ ・支援者の口コミ ・フォームから受講申込み 補足:支援者養成講座の申込み条件 1.在籍中の学生であること 2.オンライン講座を受講後、土曜日に開催する対面での 機材セットアップ講座を受講可能な方 3.タイピングチェックでB+ランク以上を出せる方 4.学期中、週に1回もしくは2回支援に入ることが可能な方 Aオンライン講座受講 ・moodleを利用 ・支援のマナーの確認 ・支援時の連絡方法の確認 補足:オンライン講座の補足説明 オンライン講座の内容(moodle) 1.守秘義務について 2.合理的配慮について 3.補助犬に対する基礎知識 4.支援の際の注意事項 5.支援募集の流れの理解 6.支援キャンセルの手順 7.支援活動開始から終了までの必要事項の理解 (画像:オンライン講座の画面のスクリーンショット) B対面講座 ・必要書類の記入 ・Microsoft Teams講習 ・captiOnlineの講習 ・文字通訳(遠隔)講習 補足:対面講座の補足説明: 対面講座の内容(4名〜6名が同時受講 計2時間) 1.給与支払いのための必要書類記入 2.自分のPC・MACで学内で支援ができる状態か確認 3.Microsoft Teamsのチームコラボレーションツールの使い方の練習 4.captiOnlineの使用方法・設定の修得 5.文字通訳(遠隔)の基礎講習を行う C支援実習 ・週1コマ固定支援に入る ・ベテランの支援者と現場へ ・スキルアップ講座を受講する 吹き出し:聴覚障害学生は文字通訳(遠隔)を選択する学生が多いです。 授業のスタイルや内容に合わせて、文字通訳(手書き)や 手話通訳を選択する学生もいます。 支援方法については学生と担当で話し合い、必要に応じて柔軟に変更を行っています。 支援者は、授業の形式や学生の希望に合わせ、教室・自宅等、支援をしやすい場所から支援活動に入ることが可能です。 (イラスト:何かをひらめいた、愛媛大学マスコットキャラクターえみかのイラスト) ■見出し:現在の支援者養成方式のメリット・デメリット 現在の支援者養成方式のメリット・デメリット <メリット> ・支援者の質が上がった ・支援ルールを誤解する学生が減り支援指示の統一がしやすくなる ・講座開催に伴う職員の負担軽減に繋がる (イラスト:笑っている、愛媛大学マスコットキャラクターえみかのイラスト) <デメリット> ・支援者登録数が減る ・ICTスキルの低い学生の申込み率が低くなる ・次学期に向けた講座資料の修正及び支援方針を早めに策定する必要がある (イラスト:愛媛大学マスコットキャラクターえみかのイラスト) ■問い合わせ先 愛媛大学教育学生支援部学生生活支援課アクセシビリティ支援室 TEL:089-927-8114 E-mail: accessibility<アットマーク>stu.ehime-u.ac.jp HP: http://accessibility.office.ehime-u.ac.jp/ 以上