東海大学(湘南キャンパス) 〜聴覚障害学生とノートテイカーのニーズ調査〜 東海大学湘南キャンパスで行っている聴覚障害学生への主な情報保障の方法 1.学生ノートテイカーまたは神奈川県要約筆記者によるパソコンテイク(captiOnlineを使用) 2.UDトークとAmiVoiceの使用 3.補聴援助システムロジャーの使用 ★東海大学湘南キャンパス ノートテイクの現状(図.ノートテイクの仕組み) ・ ノートテイクでの情報保障を必要としている聴覚障害学生は12名(2024年度) ・ 登録している学生テイカーは88名(2024年4月現在) ・ 2024年春学期、実際にノートテイクの活動をした学生は35名 ※そのうち学生テイカーと神奈川県要約筆記者を含む20名にアンケート調査を実施 図1.ノートテイカーが困ったこと(グラフ) ★テイカーの困りごとTOP3 1. タイピングが追い付かない 2. 教員の話しが速い 3. 専門用語が多い(自分の学部ではないため) ・ 学期中(全14回)の授業は同じ人がテイクを担当! ・ 担当授業のガイダンスからテイクするため、その授業の導入や基礎から理解してテイクがしやすくなる! ・ 教員とのコミュニケーションも取りやすくなる! ほぼ全員が卒業するまでテイカーを続けたいと回答 誰かの役に立てることにやりがいや誇り! タイピング技術、要約技術が向上した! 聴覚障害学生と仲良くなれた! 手話を知ることができた! 自分の知識が増えた! 他学部の授業が受けられる! テイカー仲間ができた! ★聴覚障害学生のニーズ ・ グループワークやディスカッション、実技の授業ではノートテイクに限界を感じる ・ 手話通訳が欲しい ・ 現在の情報保障に満足している ・ 十分すぎる支援を受けることができている 【★今後の課題】 ・ グループワークや討論など発言者が複数いる場面での情報保障 ・ 実技など即時性を求められる場面での情報保障 ・ 図や式を使った授業での情報保障(主に理系) ・ ノートテイカーと聴覚障害学生のコミュニケーション方法 ・ 手話通訳に対する学生のニーズ 東海大学 健康学部健康マネジメント学科4年 加賀美晴香, 東海大学 健康学部 田頭未希 t-miki@tokai.ac.jp