■<タイトル>受け継ぐ想いと新たな一歩 ■Beすけっと 太田飛鳥・山野辺祥・吉井雪乃・町田小百合・川島奈々・松尾翠希 ■1.導入  私たちBeすけっとは、日本大学経済学部のボランティアサークルである。  活動内容としては、無償でのノートテイクや地域ボランティアへの参加を主に行っている。  今年度は、他学部に在籍する支援を必要とする学生に対して、無償でノートテイクを行った。 ■2.Beすけっとの起源  聴覚障がい、視覚障がいをそれぞれ抱えていた先輩方が授業の理解を互いに助け合っていた。聴覚障がいのある先輩の授業理解度を高めるため、友人同士で自主的なノートテイクを始めたことが活動のきっかけとなった。  現在は、本学部で支援を受けていた学生は卒業したが、他学部で支援を必要とする学生に対しても無償でノートテイクを提供するなど、活動の幅を広げている。 ■写真:ノートテイク講習会の様子  ■3.無償ノートテイクの理念  先輩方は「誰もが授業を理解し、参加しやすくする」という重要な役割が、ノートテイクにあると考えていた。そのため、報酬を目的とせず「共に学ぶ仲間として支え合う」という想いを大切にするようになった。  今年度の活動を通し、支援制度が不十分な学部に無償の支援ができたことは、私たちにとって大きな意義がある経験であった。授業料を支払っているにもかかわらず、情報保障に差が生じてしまうのは不平等であると感じ、だからこそ無償での支援が大切であると強く実感した。  この経験を踏まえ、先輩方の想いを尊重し、支援を必要とする方々が気軽に利用できるよう、今後も無償での活動を受け継いでいきたい。 ■4.活動の現状  今年の新たな取り組みとして、他学部の支援を必要とする学生に対し、オンラインで無償のノートテイク活動を実施した。  T-TAC Captionを用い、5〜6名のテイカーがzoomを通じて、リアルタイムでノートテイクを行った。オンラインでの活動は場所を選ばず活動できるといった利点があった一方で、通信環境の不安定さやタイムラグにより、教員の発言内容を正確に記録できないという課題も見られた。また、テイカーの人数は十分だったものの、役割分担が明確になっていなかったことにより、文字起こしの重複が発生するといった問題も生じた。 ■写真:オンラインでノートテイクをしている様子4名 ■5.今後の取り組み @ チャット機能の活用 →チャット機能を活用し、入力状況や聞き漏れをその場で確認・補足できるようにする。 A 役割分担の明確化 →テイカーを2〜3名ずつに分け、交代制で活動・休憩を行いながら誤字・脱字の確認を行う。 B ショートカットキーの活用 →ショートカットキーを習得し、よりスムーズなノートテイクを実現する。 C 情報伝達の工夫 →上手く聞き取れなかった箇所は『??』、聞き漏らした箇所には『__』と表現するなど、支援の対象者に、より正確な情報が伝わる工夫を行う。 ■写真:インタビュー時の集合写真(学生5名、職員1名) ■イラスト:Beすけっとのイメージキャラクター、びすけっとくん ■お問い合わせ Beすけっと besuketto.1247@gmail.com 日本大学 経済学部 学生支援窓口(担当:蜩c紘輝) 03-3219-3806 03-3219-3807 (fax)