2012年3月31日発行
多様な専門分野で学ぶ聴覚障害学生が増えている昨今、手話通訳による高等教育機関での通訳のニーズが高まりを見せています。しかし日本においては、高等教育における手話通訳のあり方に関する取り組みや研究は皆無に等しく、求められる手話通訳像さえ明らかにされていない状況にあります。そこで情報保障評価事業(手話通訳)ワーキンググループでは、高等教育機関における手話通訳に関する研究を進め、その成果物として本冊子を作成しました。
本冊子では、手話通訳による情報保障を希望する学生に対して、どのような考え方で、どのような技術を用いて通訳を行えば、より聴覚障害学生の教育的ニーズに応じた通訳が実現できるかを、モデル手話通訳DVD付きで具体的に解説しました。手話通訳者にとっては自らの課題や目標を探るヒントに、聴覚障害学生にとっては自分のニーズを再確認し手話通訳者に伝える手がかりとなるものとしてご活用いただけます。
<目次>
第1章 座談会:大学で求められる手話通訳とは?
第2章 聴覚障害学生のニーズとは?
第3章 高等教育に対応するための手話通訳技術とは?
第4章 高度専門領域の通訳事例 田門浩氏(弁護士)、土橋照美氏(手話通訳者)
- 付 録 大学における手話通訳チェック表/モデル手話通訳DVD
<付録DVD>
「大学での手話通訳ガイドブック―聴覚障害学生のニーズに応えよう!―」
第3章 高等教育に対応するための手話通訳技術とは?モデル手話通訳映像収録
この冊子は無料で配布しております。
ご希望の方は、お問い合わせフォームよりPEPNet-Japan事務局にお申込み下さい。
→お問い合わせフォーム
以下からダウンロードして閲覧することも可能です。
→「大学での手話通訳ガイドブック」
(筑波技術大学リポジトリのページが別ウィンドウで開きます)
発行 | 筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター |
企画 | 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan) 情報保障評価事業(手話通訳)ワーキンググループ ◎吉川あゆみ(日本社会事業大学 社会事業研究所) 松崎 丈(宮城教育大学 特別支援教育講座) 白澤麻弓(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) 石野麻衣子(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) 中島亜紀子(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) |
編集 | 石野麻衣子(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) 白澤麻弓(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター) |