手書きノートテイク、パソコンノートテイク、音声認識の字幕の修正など、情報保障支援を担う支援学生(以下、ノートテイカー)への謝金の額は、大学内の短期雇用の基準に則って、1コマあたりの謝金を支払っている大学が多いようです。
ただし、他の学生アルバイト業務に比べ知識や技術を要する役割であることから、学内短期雇用の基準よりも高くなるようノートテイク独自の謝金単価を設定したり、準備や振り返りに要する時間も含めた雇用時間とし、授業が90分であっても2時間分の謝金を支給するなどしている例もあります。
ノートテイカー等は通常1授業につき2~3名で派遣されるので、1コマ(90分)あたり2,000円の謝金とすると、1週間で必要となる費用は 2,000円×2名×履修科目数 となり、継続的に一定の予算を確保していくことが必要となります。
ノートテイカーとして情報保障支援を担うには知識や技術を必要とし、養成講座を受講し責任をもってその役割に当たっていることから、相応の対価を支払うことは支援の質を維持し、支援を担う人材の確保にもつながります。
手話通訳の場合、各都道府県や各市町村に手話通訳の派遣を行っているセンターがあります。そういった地域の派遣センターに、大学から手話通訳を依頼した場合にかかる費用は、地域により基準に差がありますが、1時間1人の派遣あたり5,000円程度の例が多いようです。
一例として、東京都では、1時間まで7,500円(その後1時間ごと4,000円を加算)、京都府では1時間まで5,500円(その後30分ごとに2,000円を加算)となっています。
詳しくは、各地域の派遣センターに問い合わせ、確認してみてください。