遠隔情報保障システム「T-TAC Caption」についてお問い合わせが多い内容について、順次掲載しています。ご参考にしていただけると幸いです。
現在公開している2つのシステムごとのFAQは、以下ページにまとめています。
T-TAC Caption2(ウェブアプリケーション版)に関するFAQ
T-TAC Caption(アプリ版)に関するFAQ
目次
利用登録について
・T-TAC Captionの利用申請方法を教えてください。
・申請書はどこからダウンロードできますか?
・T-TAC Captionを試してみたいのですが、テストはできますか?
・申請の際には、大学の了承を得る必要はありますか?
・システムの利用登録は個人でも可能ですか?
・一度申請すれば、ずっと使えるのですか?
・申請をしてから、どのくらいで使用できるようになりますか?
・利用にあたって、費用はかかりますか?
・アカウントを学内で複数作成することはできますか?
・講演会等で関係者以外に伝えるために、一時的なIDとパスワードを発行することはできますか?
・利用申請をすれば、情報保障もお願いできますか?
・利用できる時間帯は決まっていますか?
機能について
・授業中に利用者と入力者でT-TAC Caption内でやり取りする方法はありますか?
・T-TAC Captionを利用した場合のデータ通信量はどの位になりますか?
・自動音声認識で文字化できますか?
・音声・映像の配信はできますか?
・入力ログの保存はできますか?
・入力ログや音声データは、サーバに蓄積されますか?
・外部マイクを使用してT-TAC Captionに音を入れることはできますか?
・接続先サーバの違いを教えてください。
その他
・IDとパスワードが分からなくなってしまった。
・発行されたIDとパスワードを入力しても、ログインができません。
・T-TAC Captionの使用方法の講座や、学生向けのパソコンノートテイカー養成講座などは依頼できますか?
・T-TAC Captionのマニュアルを学生に配布しても良いですか?
・T-TAC Captionの養成講座資料を、学生に配布しても良いですか?
システムについて
従来は同じ教室内で行っていた連係入力によるパソコンノートテイクを、教室以外の離れた場所同士からでも実現できるシステムです。インターネット接続したパソコンから専用のウェブサイトにログインし、入力を行うことができます。
非常にシンプルな構成ですので初めて使う方でも難しい操作が必要なく、準備に時間を要したり接続中の操作も必要なく利用することができます。
これまでも大学に限らず中学校・高等学校でもご利用頂いています。
現在はウェブブラウザだけで利用可能な「T-TAC Caption2(ウェブアプリケーション版)」、専用アプリをインストールして利用する「T-TAC Caption(アプリ版)」を運用しています。システムの違いは以下をご参照ください。
現在提供しているバージョンについて
2つのシステムについて、機能を比較しました。いずれも安定したインターネット接続ができる環境でご利用ください。
T-TAC Caption2 (ウェブアプリケーション版) | T-TAC Caption (アプリ版) | |
専用アプリのダウンロード | 不要(利用者・入力者共に専用ウェブサイトにアクセス) | 利用者・入力者ともに専用アプリのインストールが必要 |
入力者のアクセス方法 | 専用のウェブサイトに、Google ChromeまたはSafariからアクセスして利用 | パソコンに入力者用アプリ(T-TAC Caption for Desktop)をインストールして利用 |
利用者のアクセス方法 | 専用のウェブサイトに、いずれかの方法でアクセス ①タブレット端末のSafariやChromeを使用してアクセス(音声取得モードor 映像・音声取得モードor字幕表示のみ) ②パソコンからChromeやSafariを使用してアクセス | ①タブレット用アプリをインストール(通常モード「映像・音声取得モード」or字幕のみ表示「みるだけモード」) (Android版/iOS版※UDIDコードのサーバー登録が必要) ②パソコン用アプリ(T-TAC Caption WebUser for Desktop)をインストール |
講義音声の送信方法 (利用者側) | ①タブレット端末からアクセスし、音声取得モードでログインして入力者に音声を送る ②Zoom等のテレビ会議システムで音声を取得 | ①タブレット用アプリ(Android/iOS)は、音声取得をする通常モードでログインして入力者に音声を送る ②パソコン用アプリ(T-TAC Caption WebUser for Desktop)は音声取得機能がないため、テレビ会議システムと併用して音声を送信 |
講義音声の受信・聴取方法 (入力者側) | ①対面授業で利用者が教室内からタブレット端末で音声送信をする場合、入力者はT-TAC Captionの各システムで音声を受信して聴取 ②利用者が自宅等でオンライン授業を受講する場合、授業が配信されているテレビ会議システムに入力者もログインして音声を受信 | ①対面授業で利用者が教室内からタブレット端末で音声送信をする場合、入力者はT-TAC Captionの各システムで音声を受信して聴取 ②利用者が自宅等でオンライン授業を受講する場合、授業が配信されているテレビ会議システムに入力者もログインして音声を受信 |
映像の送受信(対面授業で利用者が教室内) | タブレット端末やパソコンからのアクセスの場合、映像の送信も可能(教室内の様子が把握できる程度の画質) | ①タブレット用アプリは、映像の送信も可能(教室内の様子が把握できる程度の画質) ②パソコン用アプリ(T-TAC Caption WebUser for Desktop)は映像送信不可 |
入力ウィンドウのサイズ変更 | 複数行表示など、ウィンドウのサイズ変更が可能(変更したサイズは連係相手とは連動しない) また、ウィンドウ位置の入れかえが可能 | 不可 |
入力ウィンドウの表示数変更 | 入力者数にあわせて、1~6の間で入力ウィンドウの表示数の変更が可能(同じチャンネル内で連動する) | 不可 |
利用登録について
Q.T-TAC Captionの利用申請方法を教えてください。
PEPNet-Japan事務局まで、利用希望のご連絡をお願いいたします。
テストサイトも用意しておりますので、実際の支援環境でテストしてからお申し込み頂けるようにしています。
Q.申請書はどこからダウンロードできますか?
個別にお送りしますので、お手数ですがPEPNet-Japan事務局までご連絡ください。
Q.T-TAC Captionを試してみたいのですが、テストはできますか?
はい、テストサイトを用意しています。ご希望の場合はIDをご案内しますので、PEPNet-Japan事務局までご連絡ください。
Q.申請の際には、大学の了承を得る必要はありますか?
本システムの利用により、履修登録をしている学生以外の支援学生・入力者が授業の音声を聴取することになります。そうした状況を授業担当の先生や、学内の支援担当部署の方が把握されていないまま情報保障を実施する状況は避けていただきたいですし、望ましい支援のあり方ではないと考えています。
そのため、「システムを利用する大学の支援担当者」にも利用規約をご覧いただき、システム利用に同意して頂く目的で、大学からの申請書提出をお願いしています。
なお、大学の場合には支援室等の部署レベルでの申請で構いません。
Q.システムの利用登録は個人でも可能ですか?
利用に際しては、原則として授業を実施する大学等の高等教育機関や、小学校・中学校・高等学校、教育委員会、または授業支援を提供する文字通訳団体等からの申請とさせていただきます。
申請内容を確認後に、利用の許諾をさせていただいています。
利用者・入力者ともに個人でのお申込みは原則受け付けておりません。ご所属の機関・団体を通してご連絡ください。
Q.1度申請すれば、ずっと使えるのですか?
ご担当者との連絡が確実に取れるよう、毎年3月頃に申請書をご提出いただいています。
また、半期に一度利用実績の報告をお願いしておりますので、ご協力よろしくお願いします。
Q.申請をしてから、どのくらいで使用できるようになりますか?
各大学・団体専用IDの発行までに約1~2週間ほどお時間をいただきます。
ID発行後は、すぐに専用IDでご利用いただけます。
Q.利用にあたって、費用はかかりますか?
利用登録は無料です。ただし、筑波技術大学がサーバーの維持・管理およびシステム開発を担当していることから、利用実績の報告を半期に一度(年2回)ご提出頂くことの承諾を条件とさせて頂いています。
システム利用時の通信費、情報保障者への謝金等は各大学でご負担ください。
Q.アカウントを学内で複数作成することはできますか?(例:学部ごと、学生サークル向け)
はい、可能です。研修会用・授業用・キャンパス別など、目的別に設定してご利用いただいている例もあります。追加アカウントをご希望の場合は、PEPNet-Japan事務局までご連絡ください。
ただし、学生さんが責任者となる団体への直接的なアカウント発行はしておりません。学生団体で使用するアカウントについても大学教職員の管理のもと、学生さんにご利用いただくようお願いいたします。
Q.講演会等で関係者以外に伝えるために、一時的なIDとパスワードを発行することはできますか?
ID・パスワードの設定は全てPEPNet-Japan事務局で対応しています。
一時的なID・パスワードが必要な場合には、事前に(約2週間前までに)PEPNet-Japan事務局にご連絡ください。
Q.利用申請をすれば、情報保障もお願いできますか?
情報保障者の手配・派遣は筑波技術大学・PEPNet-Japan事務局では行っていません。大学の中で調整頂くか、地域の通訳団体をご活用ください。
Q.利用できる時間は決まっていますか?
24時間ご利用いただけます。海外でもご利用頂いた事例もあります。
ただし、メンテナンスのために一時的にアクセス先を変更していただく場合があります。メンテナンスの際には、利用登録されている皆様に事前にお知らせします。
機能について
Q.授業中に利用者と入力者でT-TAC Caption内でやり取りする方法はありますか?
チャット機能があります。詳細は各システムのページでご確認ください。
Q.T-TAC Captionを利用した場合のデータ通信量はどの位になりますか?
音声の送受信・文字の通信だけの場合、90分間で60MB程度を使用します。
例えば1日3コマ(0.06GB×3=0.18GB)を週5日(0.18GB×5=0.9GB)、
1ヶ月間(0.9GB×4=3.6GB)利用すると、約4GBの通信量となります。
なお、Zoomミーティングを「映像あり」で90分間使用した場合のデータ通信量は90分間で0.9GBとなりますので、配信授業と併用する場合には通信量に拘らずに利用できるネットワーク回線を利用することをお勧めします。そのため、個人所有のスマートフォンを、キャリア通信で使用することは避けたほうが良いでしょう。
Q.自動音声認識で文字化できますか?
T-TAC Captionは自動音声認識には対応していません。
複数の入力者で聞いた内容を要約しながら打っていく、パソコンノートテイクのシステムです。
Q.音声・映像の配信はできますか?
利用者用端末から音声・映像を取得し、入力者に送ることができます。
Q.入力ログの保存はできますか?
保存する方法はありますので、システム利用申請者より事務局にお問い合わせください。
ログの保存・利用については、各学校・団体の方針に応じてご対応いただく必要があると考えていますので、方法の公開はしておりません。
Q.入力ログや音声データは、サーバに蓄積されますか?
いいえ、サーバには蓄積されません。全員が接続先サーバからログアウトした時点で、その時間の全てのログはリセットされますので、サーバを管理している筑波技術大学からログにアクセスすることもできません。
Q.外部マイクを使用してT-TAC Captionに音を入れることはできますか?
可能です。利用者用T-TAC Caption(タブレット/パソコン)にログイン後、設定画面の「マイクウィンドウ」のプルダウンから接続したマイクを選択してください。Bluetooth接続・有線接続いずれの場合も、T-TAC Captionを起動する前にマイクを端末と接続しておいてください。
なお、マイク選択表示はGoogle Chromeの最新バージョンに更新していれば表示されます。
Q.接続先サーバの違いを教えてください。
T-TAC Captionシステムでは、「通信ポート」を2種類用意しています。「通信ポート」とは、データ通信をする際に使用する扉のようなものです。大学などのセキュリティレベルは通常とても高く設定されており、設定も大学ごとに異なります。どちらにも対応できるようにするため、接続先を2種類用意しています。
UDPは高速のネットワークですが、大学内でのネットワークのセキュリティ等の関係から、通信できない(接続できない)場合があります。特に大学内の事務系ネットワークでは利用できず、教室などで利用するネットワークでは利用できるケースもあります。なお、ご自宅からの接続やモバイルルータでの接続では、問題なく通信できると思います。
TCPは専用ポートを利用した通信のため、大学内ネットワークでも比較的接続可能となっています。
T-TAC Captionをご利用頂く際の接続先は、まずはUDPの接続を選択し、うまく通信できない場合にはTCPでの接続を選択してください。
いずれの接続でも通信できない場合には、大学のネットワーク管理部門に依頼して使用するポートの解放をお願いすることで、ご対応頂いている例もあります。
その他
Q.IDとパスワードが分からなくなってしまった。
PEPNet-Japan事務局にお問い合わせいただければ、確認してすぐにお知らせします。
なお、年に1回「システム使用許可証」を発行しておりますが、その中にも記載をしていますのでご確認ください。
Q.発行されたIDとパスワードを入力しても、ログインができません。
入力時に「CapsLock」がかかっていないか(キーを押してしまっていないか)をご確認ください。大文字・小文字も判別しています。
入力内容に間違いがないにもかかわらずログインができない場合は、サーバ側の設定を確認しますので、PEPNet-Japan事務局までご連絡ください。
Q.T-TAC Captionの使用方法の講座や、学生向けのパソコンノートテイカー養成講座などは依頼できますか?
オンライン・対面どちらでも対応させて頂きますので、PEPNet-Japan事務局までご相談ください。
Q.T-TAC Captionのマニュアルを学生に配布しても良いですか?
ホームページからダウンロードして頂いたものについては、改編せずそのまま配布・ご活用ください。
Q.T-TAC Captionの講座資料を、学生に配布しても良いですか?
講座当日にご参加頂いた方には配布頂いて構いませんが、学内での利用のみを許可します。