シンポジウムの午前中に行なった全体会は、大会テーマでもある「一人ひとりの聴覚障害学生の”ニーズ”を支える」をメインテーマとし、ファシリテーターに松﨑丈氏（宮城教育大学）、コメンテーターに楠敬太氏（大阪大学）、岡田孝和氏（明治学院大学）を迎えて実施しました。まず、本学大学院情報アクセシビリティ専攻在学中の大川公佳氏より、大阪大学で過ごした学部4年間から本学に進学するまでに経験したニーズ表明の難しさやニーズの変化についての話題提供を受け、その一つひとつのエピソードを丁寧に紐解きながら、ニーズを捉える視点を改めて整理しました。後半は、学生のニーズを支えるために大学に求められていることは何か、明日からすぐに取り組めることは何かについて講師陣で意見が交わされ、さまざまな気づきを得ることのできるディスカッションとなりました。