FD/SDセミナー~遠隔情報保障のこれからを考える~

開催概要

目的

日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、東日本大震災で被災した東北地区の4大学に対して、全国の大学からの協力のもと、モバイル型遠隔情報保障システムを活用して遠隔地からパソコンノートテイクを行う情報保障支援(以下、遠隔情報保障)を提供した。
この取り組みを通して、遠隔情報保障の有効性が示された一方、この方法を全国的に広めていく際の課題も明らかになった。この課題を解決し、本方式の裾野を広げるために、PEPNet-Japanでは2012年度より遠隔情報保障事業を開始し、遠隔情報保障の実践を重ねるなかで、導入に必要な準備や運用に活かせるノウハウを蓄積し、ガイドライン等の作成を行ってきた。
本FD/SDセミナーは、4年間の実践で得られた知見やノウハウをもとに、遠隔情報保障の導入や運用に関する事例などを交え、遠隔情報保障に関する情報を広く発信することを目的に開催した。

日時2015年8月27日(木)10:00~16:30
会場早稲田大学 早稲田キャンパス
対象者聴覚障害学生支援に関わる大学教職員・大学生、高校生とその保護者など
参加者76名(関係者含む)
参加費無料
主催日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)
国立大学法人 筑波技術大学
共催早稲田大学 障がい学生支援室

プログラム (作業注:並行して実施した企画が分かるように表で掲載をお願いします)

9:30~ 受付
10:00~10:45 ■学生対象分科会
「学生の視点で遠隔情報保障について考えよう」
11:00~15:30 分科会(昼食休憩を挟む)
※各分科会の詳細は表の下に記載
■入門分科会
「遠隔情報保障の導入に向けて」
■実践分科会
「運用事例から考える遠隔情報保障の今後」
■学生対象分科会
「学生の視点で遠隔情報保障について考えよう」
※15:00~15:30は個別相談ならびにシステムの実機体験とした。学生対象分科会の見学も可。
15:45~16:30 全体会②
パネルディスカッション「遠隔情報保障の強みを活かした聴覚障害学生支援」

各分科会の詳細

■入門分科会「遠隔情報保障の導入に向けて」

想定している対象者:遠隔情報保障の概要を知りたい、あるいは導入を検討したい大学教職員等

概要:遠隔情報保障を導入するために必要な条件や環境整備について考える。

  • 導入前の留意点
  • 遠隔情報保障システムの導入・実施事例の紹介
  • 遠隔情報保障の実現に向けて必要な準備

登壇者:池谷航介氏(大阪教育大学)

及川麻衣子氏(宮城教育大学)

毛利友美氏(群馬大学)

志磨村早紀氏(早稲田大学)

■実践分科会「運用事例から考える遠隔情報保障の今後」

想定している対象:遠隔情報保障の運用経験を持つ大学教職員等

概要:今後の遠隔情報保障のあり方や可能性について協議する。

  • 遠隔情報保障運用事例の紹介
  • 今後の遠隔情報保障の展望に関する議論

登壇者:田中啓行氏(関東聴覚障害学生サポートセンター)

新國三千代氏(札幌学院大学)

金澤貴之氏(群馬大学)

■学生対象分科会「学生の視点で遠隔情報保障について考えよう」

想定している対象:遠隔情報保障システムを知りたい学生、高校生とその保護者等

概要:遠隔情報保障を含む様々な情報保障手段とその活用方法を学ぶ。

  • システム体験
  • 運用経験のある利用学生、支援学生からの話題提供
  • 小グループによるディスカッションならびに発表

登壇者:小谷佐智子氏(大阪教育大学)

太田琢磨氏(愛媛大学)

髙橋岳之氏(愛知教育大学)

愛媛大学 学生

大阪教育大学 学生

<参考資料>

”いつでもどこでも”の情報保障の実現に向けて―遠隔情報保障事業成果報告書―

遠隔情報保障支援ガイドライン

遠隔情報保障支援実践マニュアル

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