沖縄地区障害学生支援教職員研修会(2016年2月)

平成28年2月19日(金)、琉球大学において「沖縄地区障害学生支援教職員研修会」を開催した。平成27年度は、沖縄大学を主催校として「地域ネットワーク形成支援事業」に取り組み、琉球大学、沖縄国際大学、名桜大学の協力のもと、本研修会を企画した。
当日は沖縄県内から125名の方の参加を得て、講演や事例報告を通して合理的配慮のあり方やこれから取り組むべき障害学生支援について共に学ぶ時間を持つことができた。

開催概要

目 的

近年、大学等の高等教育機関においては、障害学生支援の業務を専門に担当する部署を設けたり、支援業務を専任で行う教職員を設置したりするなど、支援体制の構築が広がりつつある。その一方で、障害者差別解消法の施行に向け国政でも障害学生支援のあり方について検討が進んでいる。今後、障害学生への支援は一部の専門部署のみが運営するものではなく、大学全体で取り組むべき課題として位置づけられ、複数の大学が連携・協力しながら取り組みを蓄積する必要性が増すことと思われる。

こうした状況を受け、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、地域ごとの大学・機関同士の連携を促すため「地域ネットワーク形成支援事業」を実施している。平成27年度は、沖縄大学を主幹校として、沖縄県内の大学の教職員とともに、連携を図る活動を進めてきた。
本研修会は、沖縄県内の大学関係者が障害者差別解消法に基づく障害学生支援への理解を深めるとともに、支援担当者同士の活発な情報交換及び継続的なネットワーク形成に寄与することを目的として開催した。

日時2016年2月19日(金)  13:00~17:00
会場国立大学法人 琉球大学 大学会館3階
対象者沖縄県内の高等教育機関の教職員
(特に障害学生支援の組織運営及び実務を担当する教職員)
沖縄県内の特別支援教育関係者
全国の高等教育機関の障害学生支援関係者
参加者140名(スタッフ含む)
参加費無料
主催日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)
沖縄大学
共催国立大学法人 琉球大学
沖縄国際大学
名桜大学

プログラム

  • 13:00~13:15  開会行事 
  • 13:15~13:45  障害者施策の動向 
    文部科学省高等教育局学生・留学生課厚生係長 庄司祐介氏
  • 13:45~14:45  基調講演  
    「障害者差別解消法について―合理的配慮とは何か―」
    講師:東俊裕氏(熊本学園大学社会福祉学部 教授・元障害者制度改革担当室 室長)
  • 15:00~15:30 事例報告「聴覚障害学生に対する合理的配慮」 
    講師:白澤麻弓(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター 准教授)
  • 15:30~16:15 事例報告「発達障害学生支援における合理的配慮」
    講師:工藤陽介氏(明星大学ユニバーサルデザインセンター)
  • 16:15~16:35  質疑応答  
  • 16:35~16:50  報告「沖縄地区でのネットワーク活動について」 
    報告:横山正見氏(沖縄大学学生支援課)
  • 16:50~17:00  閉会行事  
  • 17:30~  懇親会 
    希望者による懇親会(会費制)を実施

【参考資料】

沖縄地区障害学生支援教職員研修会報告書

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