はじめて会う方々への自己紹介。聴覚障害について知らない人たちを前に、先輩の皆さんはどんな工夫をしているのでしょうか?

親しみをもってもらうための自己紹介の工夫は?

情報提供者 一般企業

プチ工夫の内容

自己紹介の場で、健聴者に聞こえないことを説明した後にシリアスな空気が流れることがあります。その時は、「聞こえないけど、顔でカバーしてるので大丈夫です」と笑いをとります。みんながそこで笑ってくれると「どうして笑うんですか?」と突っ込んでもう一度笑ってもらいます。

想定される/認められた効果

初対面のアイスブレイク

聞こえないことをわかってもらうには?

情報提供者 一般企業

プチ工夫の内容

初対面の人とのコミュニケーションの場においての説明の1例

「補聴器を使っていても、音声情報であることは理解できるけど、言葉として理解できてはいないので、申し訳ないですが書いて(視覚情報にして)伝えていただけませんか?」とお願いするとともに「視覚情報にさえしていただければどんな言葉でも理解しますので」と伝える。

想定される/認められた効果

書いてもらうことがコミュニケーションのきっかけとなり、書かれたことを読みとる力でコミュニケーションや人間関係が深まる

初対面の自己紹介での工夫は?

情報提供者 一般企業

プチ工夫の内容

「私は【補聴器】をしているので、後ろから声をかけていただいたときは気がつかないことが多いです。前から話しかけていただけると助かりますので、よろしくお願いします」必ず笑顔で♪

想定される/認められた効果

耳が聞こえにくい、といっても、そのイメージは人それぞれである。経験上、補聴器をしている、という表現の方がその後の人間関係やコミュニケーションがうまくいくような気がしている。
「耳が悪い」と自己紹介しても、よかれと思って「大きな声で話すようにしますね!」と言ってくださる方もいる。実際には大きな声だから聞こえるということはないので、始めから自分がどういうとき/どうして欲しいのか、を具体的に伝えておくと、万が一自分が呼ばれているのに気がつかない、などのことがあっても、無視しているわけではないと思ってもらえる。

福祉施設利用者の方への説明は?

情報提供者 福祉施設職員

プチ工夫の内容

「私も【補聴器】をしているんですよ。声をかけていただいたときに気がつかないことがあるかもしれないけど、そういうことがあったらごめんなさい。よろしくお願いします」と言っておく。

想定される/認められた効果

福祉施設というと、健常者が障害者や弱者にサービスするところというイメージが暗黙のうちにある。しかし、対応する職員も障害があることを自分から利用者の方に言っておくことで、信頼関係が崩れるのを防ぐことができた。
これをいうことで、デメリットはあまり感じない。むしろ、そういう事情をいってくれた!ということで好意的に受け入れらているように感じた。

就職活動時の面接で電話についてどう説明するか?

情報提供者 一般企業

プチ工夫の内容

「電話はできません」とはっきりと伝える。「慣れた人となら多少の会話はできます」といった、期待を持たせるような話はしない。

想定される/認められた効果

着任時、こちらから言わなくても「電話は取らなくても大丈夫だからね」と周りが言ってくれた。電話が取れないことにさほど窮屈な思いはしなかった。

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