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2026.04.14

語学授業の支援③:支援者の配置、募集や配置のノウハウ

語学の授業で情報保障を行う場合、支援を担う人材の集め方には工夫が必要です。一般的な授業支援のためにノートテイカーを募集する場合は、できるだけ多くの人数を確保できるよう、大学内で募集する場合は全学の学生の目に触れるように募集情報を発信したり、聴覚障害学生と身近な学生層(同じ専攻の学生等)や支援活動に関心のありそうな層(手話サークルやボランティアサークル等)を対象に募集をするといった方法がとられています。学外で募集する場合も、要約筆記等の技術を持つ人、あるいはそうした支援に関心のある人を対象に募集したり、学外機関に派遣を依頼したりするのが一般的です。
しかし、そうして集めた支援者の中から、語学の授業に対応でき、且つ時間割の都合にあう人を探し出すのは簡単ではありません。語学の授業を担当する支援者を募集する際の工夫として、次のような事例があります。

募集の工夫

留学生や外国語専攻の学生から募る
  • 留学生や帰国子女、外国語学部の学生や国際交流関係のサークルメンバーなど、外国語に堪能な学生を対象に募集する
  • 募集したい層の学生に情報が届くよう、留学生センターや外国語学部の情報発信ツールなどを活用したり、授業時の募集やゼミ生への声かけに教員から協力を得たりする。
  • 集まった学生を対象に講習会を開き、手書きノートテイク、パソコンノートテイク、音声認識字幕の修正など、聴覚障害学生が必要としている支援手段に絞って効率よく技術指導を行う。
第二外国語の既習学生から募る
  • 聴覚障害学生が履修する語学の授業の時間割をあらかじめ確認しておき、「◯曜日◯時間目の◯◯語の授業サポーターを募集します」「◯◯語の履修経験者、歓迎」と、時間割や扱われる言語を明示して募集をする。
語学が得意な学生を募る
  • 「◯曜日◯時間目の英語(または◯◯語)のサポートに入れる人を募集します」と、時間割や扱われる言語を明示して募集をする。
  • 「英語(◯◯語)を生かした活動です」と語学力に焦点を当てて募集することで、もともと障害学生支援に関わりの少ない学生でも、語学力という側面から関心を持ってもらえるようにPRする。
  • 募集した特定の授業のみの支援を担当してもらうことで、応募の際のハードルを下げることができる。

配置の工夫

ノートテイカーのペアリングを工夫する

日本語と外国語の両方が扱われるような授業の場合には、もともとノートテイカーとして登録していて支援技術を身につけている支援者と、語学に特化して募集した支援者をペアにして派遣し、語学力と支援経験とを双方で補いながらサポートに当たれるようにする。

支援手段の組み合わせを工夫する

日本語と外国語の両方が扱われるような授業の場合には、日本語部分を担当するテイカーはパソコン入力でノートテイクをおこない、もう1名が外国語部分を手書きノートテイクで対応する、というように言語に応じて支援者と支援手段を分けて行う方法が適する場合がある。特に第二外国語(初習外国語)の場合パソコン入力よりも手書きの方がスムーズに文字化できる場合があるため、支援者のスキルや聴覚障害学生にとっての読みやすさを勘案して方法を決めるとよい。

ノートテイカーのプロフィールを把握しておく

語学に絞った募集ではなく、多様な授業を想定して支援者を募った場合や、もともと登録している支援者については、「英語が得意かどうか」「履修した第二外国語は何か」「留学経験があるか」といったプロフィールを確認しておき、語学の授業の支援が必要になったとき優先的に配置できるように支援者情報を整理しておく。支援者のコーディネーターシステムを使って運用している場合は、語学についての情報を登録する欄を作成しておく。

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