支援者が配置されている授業の場合でも、再生された映像や音声データはスピードが速く、その場で聞いて文字化することは非常に難しくなります。また映像の場合は特に、聴覚障害学生は映像教材と入力された文字の両方を同時に見なければならず、かえって情報が得づらい状況になる場合もあります。このような教材を使用する際は、授業担当教員による配慮によって情報が得やすく参加しやすい環境が作れる場合もあります。以下にその例を紹介します。
情報保障の例
- 授業担当教員は、映像教材の字幕設定をあらかじめ確認し、字幕を表示して提示する。字幕がない場合には、事前に字幕付与や文字起こし原稿が提供できるよう支援部署と調整の上、準備する
- 音声ファイルのスクリプトがある場合には、支援者が指差しで提示できるよう、支援用に提供する
- 一定の速度で字幕や文字起こしを読みながら授業に参加する聴覚障害学生の負担については、教材の使用目的や授業の達成目標に応じて、必要な場合には教材(その字幕や文字起こし)を提示する時間を長めにとったり、授業の前または後に、繰り返し視聴できる機会を設けるなどの配慮を行う
また、補聴援助を活用して教員の音声を聞いている学生の場合でも、機器を通した音声は聞き取りづらいという場合もあります。再生機器と補聴援助システムを接続して聞く工夫や、上記のようにスクリプトも参照できるような配慮を行うなど、各学生の聞こえの状況に応じた対応を講じてください。



