実践事例コンテスト(2019)
毎年学生たちの熱気があふれる「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト」。今年は16団体からご応募いただき、どのポスターでも充実した情報交換が行われていました。特に今年は、聴覚障害学生、支援学生、教職員が思いを共有するための取り組みが多く紹介されていた点が印象的でした。
参加者には投票用紙を配布し、「ぜひ参考にしたい」と思う内容を発表していた団体に投票をしていただきました。多くの票を集めた4団体と、プレゼンテーションの評価が高かった1団体には、全体会にてPEPNet-Japan関係者ならびに来賓の方々より表彰状と表彰楯が授与されました。その他の団体には、奨励賞として賞状と記念品が授与されました。
この場を借りて、発表してくださった学生、教職員の皆様に感謝を申し上げます。
各賞の受賞大学・団体は次のとおりです。
※※各団体名をクリックすると当日発表したポスターを見ることができます。
- PEPNet-Japan賞
宮城教育大学・しょうがい学生支援室・聴覚しょうがい部会 - 準PEPNet-Japan賞
関西大学 学生相談・支援センター - グッドプラクティス賞
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム - 新人賞
東北大学 特別支援室 利用学生・学生サポーター - プレゼンテーション賞
九州ルーテル学院大学 障がい学生サポートルーム
宮城教育大学 しょうがい学生支援室 聴覚しょうがい部会
利用学生、支援学生、運営スタッフが共に歩む様子をウサギとカメにたくし、新たな活動紹介映像や広報誌の作成など、お互いの距離を縮め、考えを共有する取り組みを発表しました。
関西大学 学生相談・支援センター
高校まで支援がなかった、とある聴覚障害学生と、学生を支えるスタッフの大学入学後4年間の歩みを、手書きのかわいくわかりやすいイラストで紹介しました。
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム
「共に描こう!支援の花」と題し、どのように聴覚障害学生、協力学生が学びを得て、それを広く波及させているかについて発表しました。
東北大学 特別支援室 利用学生・学生サポーター
「利用学生と学生サポーターの『連携』」をテーマに、インタビューを通して見つかった問題と、解決のための取り組みを発表。利用学生とサポーターが連携を強化することの大切さを伝えました。
九州ルーテル学院大学 障がい学生サポートルーム
利用学生から見た、音声認識アプリや補聴援助機器といった「支援機器」の効果的な使用方法とその課題を、色とりどりのパズルをモチーフにわかりやすく紹介しました。
東京学芸大学 障がい学生支援室
充実した情報保障提供のための取り組みとして、ノートテイクや手話の練習会を紹介。さらに、学生による手話通訳のメリットを学生の視点から掘り下げて紹介しました。
首都大学東京 ダイバーシティ推進室
ニーズの変化に対応した支援活動ができる背景を「談話スペースの充実」や「学生の主体性」など、具体例をあげて発表しました。
千葉大学 ノートテイク会
ポップなイラストとともに情報保障の質を維持するための取り組みとして、実践形式の練習会やテーマ別の研修会などを紹介し、それぞれの成果をわかりやすく紹介しました。
首九州大学 インクルージョン支援推進室
学内でアクセシビリティを実践し、高めていく人材である「ピア・サポーター」の幅広い活動を紹介するとともに、将来の展望も示しました。
北星学園大学 アクセシビリティ支援室 Note Takers
アクセシビリティ支援室を中心とした情報保障の質にこだわった支援提供の取り組みを、多言語対応のノートテイクや字幕作成などの事例を通して発表しました。
松山大学 障がい学生支援団体 POP
ノートテイク体験会や活動紹介PVの作成など、新たに始めた5つの活動を、学生の生の声を生かしながら、たくさんのポップな写真とともに発表しました。
日本福祉大学 学生支援センター
「ともに学び、ともに育つ」という大学の理念をベースにした聴覚障害学生支援の取り組みを、海をモチーフに表現し、様々な関係者とその取り組みを紹介しました。
愛媛大学 障がい学生支援ボランティア(CBP)
「日頃の支援」「手話」「意見交換会」に関する学生の声を集め、聴覚障害学生と支援学生の相互理解の大切さを伝えました。
東北福祉大学 障がい学生サポートチーム
かわいらしいイラストを使って、聴覚障害学生とノートテイカーのすれちがいをわかりやすく伝え、お互いが気軽に声をかけあえるようになるための取り組みを紹介しました。
札幌学院大学 サポートセンター
過去のコンテストの発表を振り返りながら、音声認識を利用した支援体制構築のための積み重ねについて報告しました。
愛知教育大学 情報保障支援学生団体「てくてく」
花をモチーフに、運営スタッフの活動内容を紹介し、様々な課題と改善していくための方法を発表しました。