実践事例コンテスト(2015)
今回で8回目の開催となった「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2015」には、5つの初出場を含め、全国から17の大学・団体からご応募をいただきました。
当日は、各大学・団体の取り組みを全体に向けてPRしていただく、30秒PRの時間を設けました。その後、各ブースでは参加者に対して丁寧に発表する姿や積極的に情報交換・アドバイスを行う様子が随所で見られ、3時間があっという間に終わる活気に満ちた時間となりました。
今回は、学生同士の関係や支援の意義を見直すような取り組みがいくつか見られたほか、高校への支援や手話での情報保障に注力した取り組みなど、新たな活動も見受けられ、様々な角度から聴覚障害学生支援に関する情報が発信される機会になったとと思います。
参加者には投票用紙を配布し、「ぜひ参考にしたい」と思う内容を発表した団体に投票していただきました。多くの票を集めた5団体には、全体会にてPEPNet-Japan関係者ならびに来賓の方々より表彰状と表彰楯が授与されました。
各賞の受賞大学・団体
各賞の受賞大学・団体は次のとおりです。
※各団体名をクリックすると当日発表したポスターを見ることができます。
- PEPNet-Japan賞
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム - 準PEPNet-Japan賞
群馬大学 - グッドプラクティス賞
愛知教育大学 情報保障支援学生団体「てくてく」 - 新人賞
金沢星稜大学 障がい学生支援チーム - プレゼンテーション賞
亜細亜大学 FDグループ
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム
利用学生と支援協力学生が主体性をもって「共に気持ちよく学びあう活動」に取り組んでいます。支援に対する思いとともに発表します。
群馬大学 障害学生サポートルーム
聴覚障害学生が、他の学生のような大学生活を送るための課題とその解決に向けた取り組みを発表しています。
愛知教育大学 情報保障支援学生団体「てくてく」
学生同士を繋ぐ、学生と授業を繋ぐために立ち上げた「つなぎ隊」について、4つの活動を紹介しています。
金沢星稜大学 障がい学生支援チーム
ノートテイクの理解を深めるための話し合いやノートテイクスキルを向上させるための研修会、在籍する聴覚障害学生の活動について紹介しています。
亜細亜大学 FDグループ
講義で使われる専門用語の手話表現について研究する手話表現研究会の取り組みと、その活動を通して得られたものについて紹介しています。
札幌学院大学
学内の支援体制が整ったがゆえに生じた問題を解決するために、取り組んだ活動について紹介しています。
松山大学 障がい学生支援団体POP
支援を必要とする聴覚障害学生の在籍がない中、いつでも支援ができるように様々な取り組みを行っています。
関西学院大学 総合支援センター キャンパス自立支援室
3人体制で行う情報保障の方法や障害学生と支援学生がともに企画運営を行っている支援学生募集説明会等の取り組みを説明しています。
東海大学 外国語教育センター
聞こえる学生と聴覚障害学生が同じ教室で英語の授業を受ける際に行っている授業支援（教員からのアプローチ）の取り組み例を紹介しています。
大学間連携共同教育推進事業選定取組「学都いしかわ・課題解決型グローカル人材育成システムの構築」障がい学生等支援グループ（石川県障がい学生等共同サポートセンター）
学生や教職員、一般が集い手話を学ぶ「手話カフェ」、各大学から聴覚障がい学生・卒業生が集い語り合う「聴覚障がい学生と卒業生の集い」等の取り組みを紹介しています。
沖縄大学 障がい学生支援
年齢、学科、障がいを問わずに様々な3人が混ざって参加できる企画について、その内容を紹介しています。
東北福祉大学 障がい学生サポートチーム
障害のある学生が有意義な学生生活を送るために、障がいの種別や有無を超えて学生同士が支え合う活動等について紹介しています。
愛媛大学 CBP（障がい学生支援ボランティア）
普段はいえない利用学生・支援学生の本音と、本音のウラに隠された不安を解決する方法について紹介しています。
東京学芸大学
障がい学生支援室の設立の流れや学生が主体となって実施しているテイカー交流会等について紹介しています。
千葉大学 ノートテイク会
今年度ノートテイクが必要なコマ数が増加したために講じた“三人体制”や、数式や図表、外国語テイクに対応するための“手書きテイク補助”などが新しい試みを紹介しています。
特定非営利活動法人ゆに
教育委員会などから依頼を受けて実施した「高校での」遠隔情報保障について紹介しています。
宮城教育大学 しょうがい学生支援室 聴覚しょうがい部会 学生運営スタッフ
事例の検討を通して、利用学生と支援学生が相思相愛の関係を目指した研修合宿について紹介します。