【支援の依頼】

講師

  • 藤島省太氏(宮城教育大学 特別支援教育講座)
  • 中島亜紀子氏(筑波技術大学)

スライドを多用する授業スタイルのため、ノートテイクの内容とスライドとの対応が難しく授業の理解に支障が出ている場面を設定し、どのようなことを伝えれば教員からの理解・協力を得られるのか、グループ内での話し合いとロールプレイを通して考えた。
この研修を通して、参加学生は自分の状況や希望の伝え方、交渉の進め方を学んだほか、「合理的配慮」の考え方が紹介され、大学側・教員と話し合いながらより良い支援を考えていく必要性を学んだ。

ロールプレイの様子

ロールプレイの様子

参加学生の声

「健聴者が聴覚障害についてどれくらい理解があるか、私が持っている「常識」が一般社会では通じないことを改めて考えさせられた。どうしたら分かってもらえるのか?を考える良い機会になった」
「もしロールプレイでやったように、同じ状況になったら上手く伝えられる自信がないなと思った。今後、意見等を伝える機会があったら諦めないようにしたいと思う」
「もっと自分のことについて知らねばと思った」
「こういう機会を設けていただいたことで、分かりやすく話をする、相手に理解してもらうように話をする大切さが分かりました」

話し合いの様子

話し合いの様子

教職員の声

「他の聴覚障害学生が使っている言葉などを共有することで、自分のスタイルの振り返りになったと思う」

【情報保障】

講師

  • 小林洋子氏(筑波技術大学)

この研修では、参加学生がノートテイクをする体験を通して支援学生の立場を経験した。また、要約率の異なる手書きノートテイクやパソコンノートテイクの通訳映像を見て、自分の情報保障のニーズに気づき、他者にそのニーズを伝えられることを目指した。
本企画を通して参加学生は日頃体験しない立場を経験すると同時に、情報保障の難しさと自身の持つニーズを見つめ直すことができた。

ノートテイクを体験する参加学生

ノートテイクを体験する参加学生

参加者学生の声

「自らがノートテイクを体験する機会はあまりないので、貴重な体験だったと思う」
「少しながらテイカーさんの大変さ、すごさが改めて分かった。数少ない情報を短い時間で分かりやすく書いてくれるのだと実感できたことが良かった」
「自分のニーズを社会に出た後どうするか、話すことができました」
「私の大学では6mmルーズリーフ+ゲルインキボールペンでのノートテイクだが、他の大学ではa4版の白紙+フェルトペンと、同じノートテイクでもその学校によってスタイルが異なるのが、とても興味深かった」

ノートテイクのあり方について議論する参加学生

ノートテイクのあり方について
議論する参加学生

教職員の声

「ノートテイカーの立場を体験して、学生の意識が変わったように思えた」

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