【事例2】 -東京大学の例- 4.シフト表作成
東京大学では、ノートテイカーのシフトを以下の流れに沿って作成しています。
シフト表作成の流れ
1.聴覚障害学生の時間割を把握する。
2.ノートテイカーの希望シフトと照らし合わせながら、マッチングを行う。マッチングの際に考慮する点は、ノートテイカーの既習科目、ノートテイカー同士の人間関係、各授業でのノートテイクレベルの均一化など(上手い人と慣れていない人を組み合わせるなど)。
3.シフト表(下参照)に記入をする。
→ 東京大学バリアフリー支援室 ノートテイク・文字起こし予定表
4.ノートテイカーに、担当内容をメールで伝える。
具体的には・・聴覚障害学生の氏名、日時、場所(教室がわからない場合は地図を添える)、科目名、担当教員、ペアを組むノートテイカーの学部・学年・氏名、授業範囲など。また、事前に担当教員から授業のレジュメや配布プリントを受け取った場合は、添付する。初めての授業を担当するノートテイカーには、授業で使用しているテキスト名も伝える。
Point
- 授業で使用しているテキスト名や授業範囲を事前に伝えることで、ノートテイカーに予習を促す。ノートテイカーが授業内容を把握することにより、質の高いノートテイクが可能となる。
- ノートテイクを行う際、ペアを組む学生同士の息が合うまでは時間がかかるので、ノートテイカーのペアはなるべく固定すると良い。
用語説明
マッチング
障害学生に、どのような支援を行うのか、誰を支援者につけるのかなどをコーディネートすること。ノートテイクの場合は、「どのノートテイカーをどのコマに割り振るか」の作業を表す言葉としても使われる。
講師:東京大学バリアフリー支援室コーディネーター 中津真美氏(所属・肩書き及び掲載情報はすべて2006年度時点)