聴覚障害学生のニーズを活かした支援体制作り 1.はじめに

聴覚障害とは・・・

聴覚障害は、失聴の時期や聴力の程度、受けた教育等によって、その状況が一人ひとり異なります。それゆえ、人によって、コミュニケーションの手段も、必要なサポートの種類も実にさまざまです。

共通点を挙げるならば、「決定的なコミュニケーション手段を持たない」ことと、「万能なサポートの手段はない」ことが言えます。つまり、状況に応じて適したサポートの手段が変わってきますし、複数の多様なサポートサービスが求められてくることになります。

また、同じ一人の聴覚障害者でも、聴力の変動や意識の変化にともなって、必要とするサポートの内容が移ろっていくことも珍しくありません。とりわけ、手話を習得したり、同じ聴覚障害の仲間と出会ったりする機会の多い大学時代には、2年間ないし4年間のうちにめざましく成長していく学生も多く見られます。

イメージ「聴覚障害とは失聴の時期、聴力、受けた教育、家族とのかかわりによってコミュニケーション手段や望むサポート内容が異なります」

コミュニケーション手段
 手話
 口話
 筆談
 補聴器 など
望むサポート内容
 手話通訳
 パソコンテイク
 ノートテイク など

講師:関東聴覚障害学生サポートセンター 吉川あゆみ氏(所属・肩書きは2006年度時点)

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