Q 速記による支援とはどのようなものですか?

速記技術を応用した文字提示方法で、特殊な入力装置(ステノキーボード、ステンチュラなど)を利用し、発話内容をほぼすべて文字に変換していきます。
もともとは裁判所における速記を目的に開発された技術ですが、現在いくつかの企業や団体がこの方法を用いて聴覚障害者への支援を行っています。その中には、放送番組の字幕をリアルタイムに入力する業務を請け負っている企業や、高等教育機関における情報保障を目指して活動している団体などがあります。無償・有償のサービスも提供されていますが、いずれも数はごく限られています。
入力は、メインの入力担当(1~数名)と校正担当(1名)がチームを組み、複数チームで交代しながら文字を入力するものから、1名で担当する例まで形態はさまざまです。入力手法が特殊であるため習得に多くの時間が必要であり、人員の確保が今後の課題となっています。

TipSheet「文字による支援方法」三好茂樹より
(2007/11/30)

参考になる資料

速記による支援については、以下のTipSheetに概要がまとめられています。

TipSheet「文字による支援方法 ⑬」
三好茂樹(筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター准教授)

文字による支援とは?
ノートテイク
OHPを用いた手書き要約筆記
パソコンノートテイク
速記による支援
音声認識による支援
遠隔地での支援
おわりに
「文字による支援方法 」ダウンロード

チップシート「文字による支援方法」1
チップシート「文字による支援方法」2
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