情報保障の方法 1.手書きによるノートテイク

現在最も多くの大学で用いられている情報保障手段で、授業中の音情報を手書きによって書き取り、伝えていく方法です。通常、学生が授業中に書くノートとは異なり、先生の話し言葉をできるだけ忠実に、書き起こしていく点で特徴的です。

支援は通常2人組みで行い、15分程度を目安にあらかじめ決めたノートの枚数で交代しながら書いていくケースが多いようです。

【ノートテイクによる支援の様子】

ノートテイクによる支援の様子

【手書きによるノートテイクの例】

手書きノートテイクの様子

講師:筑波技術大学障害者高等教育教育研究支援センター准教授 白澤麻弓氏

参考になるTipSheet

文字による支援方法 三好茂樹
  文字による支援方法 三好茂樹
 文字による支援とは?
 ノートテイク
 パソコンノートテイク
 OHCを用いた手書き要約筆記
 遠隔地での支援
 音声認識による支援
 速記による支援
ダウンロード

チップシート「文字による支援方法」1
チップシート「文字による支援方法」2

手書きのノートテイク その特徴と活用 太田晴康
 ノートテイクの目的
 手書きによるノートテイクの特徴
 ノートテイクの評価
ダウンロード

チップシート「手書きのノートテイク その特徴と活用」1
チップシート「手書きのノートテイク その特徴と活用」2

参考になる書籍

■大学ノートテイク支援ハンドブック-ノートテイカーの養成方法から制度の運営まで-

 著者:吉川あゆみ・太田晴康・田中啓行・岡田孝和・瀬戸今日子・白澤麻弓・中島亜紀子
 編集:日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(pepnet-japan) 情報保障評価事業グループ
 出版社:人間社(2007年)
http://www.bk1.jp/product/02934340

【目次】
第1章 ノートテイカー養成の必要性とその準備
 第1節 高等教育機関における聴覚障害学生支援の現状
 第2節 養成講座の開講と年間計画
 第3節 養成講座の開催方法
第2章 ノートテイカー養成講座のカリキュラム
 第1講 聴覚障害学生への理解と情報保障について
 第2講 ノートテイクの基本的な書き方
 第3講 練習 ステップ1・2
 第4講 授業に応じた書き方の工夫
 第5講 ルールとマナー
 第6講 模擬授業による応用練習
第3章 ノートテイカー養成後の対応
 第1節 支援制度の運営
 第2節 スキルアップのために

【付録】「大学ノートテイク支援DVD」(初版2000部限定)
1.聴覚障害学生への理解と情報保障
  1)情報保障の必要性
  2)聴覚障害学生の声
  3)ノートテイクの利用体験
2.ノートテイクの基本
  1)ノートテイクの様子
  2)ノートテイクの基本的な書き方
3.情報保障の実際
  1)講義形式の授業(哲学)
  2)黒板を使った授業(微積分)
  3)語学の授業(中国語)
  4)ゼミの授業
  5)ノートテイカーの声
4.聴覚障害学生支援の全国的状況
  1)同志社大学学生支援センター
  2)東京大学バリアフリー支援室
5.先端技術を使った情報保障支援
  1)遠隔情報保障支援
  2)音声認識を使った文字情報保障支援

画像:ハンドブック表紙

■聴覚障害学生をサポートする大学ノートテイク入門

 吉川あゆみ・太田晴康・広田典子・白澤麻弓著
 関東学生情報保障者派遣委員会編集協力
 人間社(2001年)
 →amazon.co.jp「ノートテイク入門」のページへ

1.聴覚障害の概要と聴覚障害学生を取り巻く環境
2.ノートテイクを実践するための具体的な技術と実例
 (1)筆記通訳
 (2)大学の情報保障の特徴・現状
 (3)ノートテイクの方法
 (4)ノートテイク実例集
3.パソコンノートテイク
 (1)パソコンノートテイクの特徴
 (2)パソコンノートテイクの方法
4.現場での留意点
 (1)ノートテイカーとしてのマナー
 (2)ノートテイカーの留意点
 (3)聴覚障害学生の留意点
5.聴覚障害学生の声
6.サポートシステム・講座のカリキュラム等について
 (1)大学のサポートシステムの現状
 (2)講義保障の仕組み
 (3)評価シート
 (4)養成講座カリキュラム例
 (5)Q&A

画像:ノートテイク入門表紙
ページ上部へ