【事例1】 -早稲田大学の例- 2.支援者募集の前に

支援者募集の前に、まず以下のことを行い、特に心理的な面についての把握を心がけます。

(1)学生の現況の把握

実際に支援を開始する前に学生と個人面談を行い、以下の事柄を確認します。特に支援サービスを受けることに対する意識や考えなど、心理的な面について把握するように心がけています。可能な限り所属学部の担当者も交えて実施し、情報の共有に努めます。

  • コミュニケーション手段
  • 聴力の程度
  • 高校までどのように授業を受けてきたのか
  • 講義保障についてどれほど知っているか
  • 自分にはどんなサポートが必要なのか把握しているか
  • 現状の問題点

(2)支援方法と活用資源の検討

学生との面談の結果を活かし、様々な支援手段を検討する必要があります。
現状で活用できる資源を整理し、学生のニーズを考慮した上で、どの資源を利用するかを考えます。「ノートテイクありき」ではありません。
ある学生にとって必要な支援手段が利用できない支援体制では、その学生にとっては支援がないのと同じだからです。

聴覚障がい学生側の変化(例えば手話の習得や情報保障に対する意識の変化)によって必要な支援方法・ニーズは変化することもあるので、柔軟に対応できるようにしています。

講師:早稲田大学障がい学生支援室コーディネーター 岡田孝和氏(所属・肩書き及び掲載情報はすべて2006年度時点)

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