第16回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム
第16回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム オンライン特別企画
―オンライン授業から見えてきた聴覚障害学生支援の特質―
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「第16回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」は参加者が一堂に会す形の企画は中止し、オンライン特別企画として実施いたしました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
各企画の詳細は報告書をご覧ください。
主催
- 国立大学法人 筑波技術大学
- 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)
後援
- 文部科学省
- 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
- 一般財団法人全日本ろうあ連盟
- 社会福祉法人日本視覚障害者団体連合
- 東京大学 障害と高等教育に関するプラットフォーム(PHED)
- 京都大学 高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)
プログラム
【配信型企画】
全ての企画を配信型企画として実施しました。
配信型企画は、事前収録動画の配信かリアルタイム配信かのいずれかの形式で実施しました。
リアルタイム配信企画では、一定期間アーカイブ視聴を行いました。
- 視聴料(参加費) 無料
- いずれも手話通訳及び文字通訳を付して配信
オープニング企画「障害者差別解消法見直しから考える障害学生支援」
形式1:リアルタイム配信
配信日時:11月5日(木)10時30分~12時
形式2:アーカイブ配信
配信期間:11月19日(木)~12月15日(火)
形式3:アーカイブ配信
配信期間:2021年1月19日(火)~3月22日(月)
主な対象:教職員(その他の方もご視聴いただけます)
講師:石川准氏(静岡県立大学/内閣府障害者政策委員会 第4期委員長国連障害者権利委員会 副委員長)
モデレーター:白澤麻弓氏(筑波技術大学/PEPNet-Japan事務局長)
企画趣旨:2016年4月に施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(以下「障害者差別解消法」)は、施行後3年での見直しを規定している。内閣府障害者政策委員会は、これに基づいて見直しを行い、本年6月「障害者差別解消法の施行3年後見直しに関する意見」(以下、報告書)をまとめ、公表した。報告書は、今後行われる障害者差別解消法改正のベースになるものであり、ひいては、各大学の障害学生支援にも影響を与えるものである。 本企画では、障害者政策委員会で委員長を務めた石川准氏を講師に迎え、報告書のポイントや委員会で行われた議論を伺い、今後大学に求められる変化について考える。
企画1「聴覚障害学生を理解する―教育背景と心理から―」
配信期間:11月4日(水)~12月15日(火)
形式:事前収録動画の配信
主な対象:教職員、学生
司会:藤野友紀氏(札幌学院大学)
講師:中野聡子氏(群馬大学)・岩田吉生氏(愛知教育大学)
企画趣旨:聴覚障害学生が抱えている困難を理解し、適切な合理的配慮を提供するためには、聴覚障害学生特有の成長過程や認知特性を念頭に置いた丁寧なアセスメントが必要である。そこで本講座では、適切なアセスメントを行うための知識として、聴覚障害学生の生育背景としての教育・生活環境、ならびに聴覚障害学生の認知特性に関する知識を学ぶ。
企画2「オンライン授業で変わるユニバーサルな授業作り」
配信期間:11月11日(水)~12月15日(火)
形式:事前収録動画の配信
主な対象:教職員
企画コーディネート:池谷航介氏(岡山大学)
司会:谷貴幸氏(筑波技術大学)
講師:池谷航介氏(岡山大学)・小畑千尋氏(宮城教育大学)・松﨑丈氏(宮城教育大学)
企画趣旨:今回の準備期間のないまま実施せざるを得なかったオンライン授業において、教員にとっては授業の進め方・資料の作り方などから見直さなければならない状況にあった。この経験から、聴覚障害学生への配慮の具体例・課題などの知見の共有を行うとともに、今後の「大学におけるユニバーサルな授業のあり方」について議論する。
企画3「オンライン授業における合理的配慮―渦中にいた学生たちは―」
配信期間:11月18日(水)~12月15日(火)
形式:事前収録動画の配信
主な対象:教職員、学生
司会:吉川あゆみ氏(関東聴覚障害学生サポートセンター)
講師:岡田雄佑氏(日本福祉大学学生支援センター)・須山勇希氏(日本福祉大学 学生)
企画趣旨:新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、急遽オンライン授業が導入され、聴覚障害学生の授業参加や情報保障支援の状況はこれまでと大きく変化した。そうした状況急変した中、聴覚障害学生はどのように感じ、またどんな工夫や支援の活用をしてきたか、現役学生の経験談やアンケート結果をもとに改めて振り返るとともに、支援担当職員の話を聞きながら、オンライン授業における合理的配慮とは何か、聴覚障害学生が必要としている支援とは何かについて検討する。
企画4「オンライン授業は聴覚障害学生支援に何をもたらしたか」
形式1:リアルタイム配信
日時:11月27日(金)10時~11時45分
形式2:アーカイブ配信
配信期間:12月4日(金)~12月15日(火)
主な対象:教職員、学生
司会:白澤麻弓氏(筑波技術大学/PEPNet-Japan事務局長)
講師:松岡克尚氏(関西学院大学)・池谷航介氏(岡山大学)・藤野友紀氏(札幌学院大学)
プログラム:
10時~PEPNet-Japan代表/筑波技術大学学長(石原保志)挨拶、文部科学省学生・留学生課長(西條正明様)ご挨拶
10時15分~ ディスカッション
企画趣旨:本企画は企画1~3を踏まえ、全体テーマである「オンライン授業から見えてきた聴覚障害学生支援の特質」の観点から、司会および講師によるディスカッションを行う。
コロナ禍において日本各地で試行錯誤されてきたオンライン授業は、聴覚障害学生支援にどのような影響を与え、私たちは何を得たのか。そして今後の聴覚障害学生支援をどのように変えていくのだろうか。講師、視聴者とともに考える機会としたい。
【聴覚障害学生対象】学生のための座談会 「先輩にきいてみよう!大学生活のちょっとした疑問」
日時:11月15日(日)14時~16時
形式:リアルタイム配信
申込締切:11月12日(木)
主な対象:聴覚障害学生
司会:太田琢磨氏(愛媛大学バリアフリー推進室)
講師:現役の聴覚障害学生
企画趣旨:聴覚障害学生が大学生活の中で悩んだとき、たとえば支援についての相談や要望、また友人との関係等に関する悩みを抱えたり、他大学の様子を知りたいと思ったとき、利用可能な様々な相談窓口や学生間のコミュニティが存在している。しかし、そうしたリソースやコミュニティとつながれずにいる学生もおり、新型コロナウイルス感染症の影響で通学の機会が減る中、そうした情報や人間関係とつながる機会はますます狭まっている。本企画はそうした状況を鑑み、オンラインのリアルタイム配信という方法で、学生からの質問やよくある問合せについて、聴覚障害のある先輩が話をする場を提供する。これまで、実際に顔を合わせたり集まりの場に足を運ぶに至っていない学生も、他の学生の話を聞いたりチャットなどの方法で質問できる機会を持つことで、自ら情報収集したりコミュニティに参加したりしていくきっかけとなることを目的として開催する。
【参加型企画】
「聴覚障害学生支援実践事例コンテスト2020特別編―聴覚障害学生支援の思いを伝えるコンテスト―」として、「ひとことメッセージ」「川柳」に支援への想いを込めて応募頂きました。
聴覚障害学生支援実践事例コンテスト2020特別編 聴覚障害学生支援の思いを伝えるコンテスト 結果発表
日時:11月27日(金)17時30分~18時30分
形式:リアルタイム配信
【ウェブコンテンツ】
これまでのポスター展示に替わるものとして、特設ページを開設しました。
2020年12月31日までの期間限定での公開を行いました。
- 聴覚障害学生支援で活用できるツール集
- 正会員大学・機関紹介 特設ページ