研修③「支援の依頼を体験しよう!」

【支援の依頼をしてみよう!】

  • 講師:河野純大氏(筑波技術大学)
  • 協力:藤野友紀氏(札幌学院大学)
ロールプレイ(大学)の様子

受講している講義で、講義中にスライドを多用するが、配布はしない方針だと教員に告げられるという設定でロールプレイを行った。
まず、この状況に対し、自分はどのようなニーズを持っているかまず考えた。
次に、どのようにすれば相手に伝わる質問・説明・交渉が可能になるかを考えてロールプレイを行った。
学生はなかなか思いが伝わらず苦労している様子が見られたが、試行錯誤を通して、相手や場面に応じた適切なコミュニケーション方法の選び方や円滑な話の進め方を学んでいた。

ロールプレイ(大学)の様子
参加学生の声

「今後実際に資料をもらうことができない場合もあるかもしれない。今のうちに練習できて良かった」
「4月から社会人になるので、良い経験になった。ロールプレイは怖かった。ハラハラした」
「私の大学は親切な人が多く、何でもしてもらえるし、資料も毎回もらえていて、とても恵まれているんだなと実感した。先生の気になるところをロールプレイで知ることができて良かった」

教職員の声

「このロールプレイを通して、より依頼、要求を出してくれたらと思う」
「受講生にとって良い体験(訓練)になると思う」
「実際よく似たケースをすでに体験していたため、そのケースを振り返るポイント・材料をいただいたように思う」
「先生役を担当した。学生たちがとても緊張しているのが伝わってきた。作戦会議で先生の立場や機嫌を予想した上で説明の仕方や達成目標を話し合っている内容を聞いて、すごいな、たくましいなと思った。
自分から要望を出すことなど考えつかなかった学生は、そういう他の学生を見てカルチャーショックを受けているようだった」

【周りの人に協力を依頼してみよう!】

講師:磯田恭子氏(筑波技術大学)

協力:

  • 山本恵理氏(札幌聴覚障害者協会)
  • 井上寿枝氏(札幌学院大学 教務課学習支援係)
  • 竹下欣吾氏(北海道大学 学務部学生支援課)
ロールプレイの様子

就職1年目、配属されてから初めての係内での会議に参加するという設定でロールプレイを行った。
聴覚障害者は働くにあたって、自分の障害を説明し、周囲の人に配慮や協力を求めることが必ず求められる。ロールプレイでは、どのような環境であれば自分が会議に参加できるのかをまず検討し、それを上司、先輩にどのように説明するかを考えた。
参加学生は戸惑いながらも自分の望む環境(席の位置の希望、会議中に取っている記録を見せてほしい、等)を伝え、終了後の他ロールプレイ参加者からのフィードバックで、交渉にあたり必要な視点を得ていた。
最後に社会人の先輩によるモデルを見ることで、具体的なイメージをつかんでいた。

ロールプレイの様子

(詳細は、「聴覚障害学生のエンパワメント事例集 どう説明する?『職場でのニーズ』実践の様子」を参考にされたい)

参加学生の声

「リアルな雰囲気でロールプレイを体験することができた。また、先輩の実演も見ることができたのでありがたかった」

教職員の声

「ロールモデル、先輩の話を具体的にきくことでしっかりしたイメージができたと思う。」
「社会人の先輩の人から説明がなされていて、よい意味でのロールモデルを具体的に知る機会になったと思う」

ページ上部へ