みんなの知恵で芸術作品を!「写真撮影」

グループのメンバーで力を合わせ、与えられたテーマにそって写真を撮ってまわるオリエンテーリング型の活動です。グループの中で創意工夫しながら、個性的な写真を撮り、できあがった作品を発表し合います。

グループ活動が中心になるため、互いに確実にコミュニケーションを取り合うことが求められます。また、聴覚に障害があると、集団での議論に参加する経験が少なくなりがちですが、本活動では、グループの中で積極的にリーダーシップを取ったり、テーマに沿って自分の意見を表明するなど、参加者1人1人が議論の担い手になれることを目指しています。

◎ねらい

  • 本研修がグループ活動を基本とすることを理解させる。
  • グループでの話し合いが成立するためには、確実なコミュニケーションが非常に重要であることを知る。
  • 聴覚情報だけでなく視覚情報等を活用し、相互に理解可能なコミュニケーションを取ることの重要性を理解する。
  • 自分の意見を述べるときやプレゼンテーションを行うときの基本的な方法を確認する。

◎時間

60分

◎役割及び人数

役割人数留意点
講師1名グループ活動の内容を把握しており、時間調整に慣れていることが望ましい。
アシスタント4名各グループについて、必要に応じたアドバイスを行う。
参加者20名程度4・5名ずつグループに分かれる。

◎方法

詳細は指導計画を参照

<ルール>

  1. 30分の制限時間以内に、グループごとに与えられたテーマに沿った写真を撮影する。
  2. テーマは5つあり、撮影スポットも5つ定められている。
  3. テーマと撮影スポットを自由に組合せ、メンバー全員で力を合わせて創造性のある写真を撮影する。

<進め方>

  1. 全体が体育館などの広いスペースに集まり、進行方法を確認する。講師は、スライドを用いて参加者全体にルールを伝え、これから何を行うのかを周知する。
  2. グループごとに定められた撮影スポットを探し、そこに合うテーマを選んで自由にその内容を表現し、デジタルカメラを用いて写真撮影を行う。
  3. 撮影時間は30分間とし、時間がきたら再度体育館等のスペースに集合する。
  4. 参加者が戻ってきたら、撮影した写真のデータを回収し、全員そろったところで撮影した作品を発表する。
  5. 写真はプロジェクタ等でスクリーンに投影し、メンバーの代表者にテーマとコンセプトを説明してもらう。

◎留意事項

  • この活動は、モニュメントや小高い丘など、特徴的な場所が複数点在しているところで実施することが望ましい。大学のキャンパスなどが最適な例である。
  • 動きやすい服装、履きなれた運動靴を学生に準備させる。
  • 屋外での活動となるため、夏場に開催する場合は、熱中症を起こさないように、注意をうながす必要がある。
  • グループの中には、撮影スポットがどこにあるかある程度知っているメンバーが含まれていることが望ましいが、それが難しいときには地図などをつけてもよい。
  • プロジェクターを使うときは、屋外であっても十分にスクリーンが読めるよう光度の強い機械を用意する。
  • 講師・アシスタントは参加者の体調に留意するとともに、コミュニケーション面で取り残される学生がいないかどうかをチェックする。コミュニケーションに関する詳細は実践例を参照のこと。

指導計画

実際の研修会で利用できる指導計画案を掲載しています。ご自身の大学の状況に合わせて、適宜アレンジしてご利用下さい。

→PDFファイルのダウンロード

教室配置

教室配置図。内容は留意事項を参照のこと。

留意事項

全体説明及び写真の発表時は、左図のように円形に座り、全員がスクリーンと光子の様子を見られるよう調整する。
写真撮影はキャンパス全体で行う。

準備する教材・設備等

  • 写真撮影用デジタルカメラ4台
  • パソコン・プロジェクター・スクリーン一1式

ルール

  1. 30分の制限時間以内に、グループごとに与えられたテーマに沿った写真を撮影する。
  2. テーマは5つあり、撮影スポットも5つ定められている。
  3. テーマと撮影スポットを自由に組合せ、全員で力を合わせて創造性のある写真を撮影する。

情報保障

講師が直接手話や文字を用いて情報を伝える。グループ内では、互いのコミュニケーション手段に配慮し、全員が参加できるよう注意するよう伝える。

進行・展開

<進め方>

  • 主旨説明(5分)
    体育館などの広いスペースに集まり、スライド資料を提示しながら、進行について説明する。
  • 写真撮影(30分+移動時間5分)
    テーマを5つ、撮影スポットを5箇所を提示し、それぞれのスポットで定められたテーマに基づく写真を撮ってくるよう伝える。テーマとスポットの組合せは自由。
  • 作品発表 (15分)
    再集合し、各グループで撮影した写真をスクリーンに投影しながらそれぞれコンセプトを発表する。
  • 投票(5分)
    テーマごとに順位投票を行う。

指導教材資料

スライド資料
撮影スポットとテーマを示した資料

指導教材

実際の研修会などで使用可能な教材を掲載しています。ダウンロードの上ご使用ください。

プレゼンテーション資料

説明時に講師が用いたスライドの例

スライドサムネイル画像

情報収集シート

写真撮影を行う場所とテーマを受講生に知らせるための資料。人数分用意して全員に配布。

資料サムネイル画像

教材作成:大杉豊氏(筑波技術大学 障害学生高等教育研究支援センター)

※本教材の著作権はPEPNet-Japanに帰属しています。研修会等で編集の上ご利用いただくことは可能ですが、クレジット表記などは変更しないようお願いします。
※教材を使用される場合には、必ずこちらの「教材の使用方法」をお読みの上、注意に従ってご利用ください。

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