実践しよう!「事後課題」
キャリアデザインワーク」では、自分の10年後(または30歳の自分)を思い描き、その目標達成のためにどのような行動が必要かを明確にしました。しかし、キャリアをデザインするだけで終わっては意味がありません。また、大学教職員とこれまでの支援を振り返り、キャリアデザインを共有することは、大学生活をより充実させるために大切なプロセスになります。事後課題に取り組むことで、キャリアデザインを実際の行動に移す後押しすることができます。
◎ ねらい
アクションシートをもとに自分の大学の教職員と将来のビジョンについて共有する時間を持ち、残りの在学期間を使って大学で何がしたいか、何ができるのかを考えることとする。
◎ 役割及び人数
役割 | 人数 | 留意点 |
---|---|---|
参加学生 | 1名 | |
大学教員 または支援担当職員 | 1名以上 | 研修会当日に参加していない教職員も可。日頃コミュニケーションを取っている人が良い。 |
◎方法
<進め方>
1.事前準備
(1)事後課題シート(学生用)を読み、課題を把握する。
(2)自分から大学教職員にアポイントを取る。
大学教職員は、今回研修会に参加した方でもしていない方でも、どちらでも構わない。
2.報告・話し合い当日
(3)-1 これまでに大学で受けた支援でうれしかったことを教職員に伝える。
(3)-2 アクションシートを用い、教職員に対して自分のビジョン・ゴール・アクションを説明する。
(3)-3 残りの在学期間を使い、大学で何がしたいのか、何ができるのかを教職員と共に考える。この際、ディスカッションシート(アクションシートを縮小コピーしてA3 の紙の中央に貼り付け、周囲の余白に自由に書き加える仕様にしたもの)を用いても構わない。
3.話し合い後
(4)話し合った結果を、「事後課題シート(学生用)」に記入し、教職員に提出する。
(5)教職員は提出を受けて、「事後課題シート(教職員用)」に記入する
事後課題シートの内容は以下の通り。
[事後課題シート(学生用)]
今回の聴覚障害学生エンパワメント研修会では、これまでの学生生活を振り返り、また、自分の将来のビジョンが見えてきたことと思います。事後課題では、教職員とともにそれを共有し、今後大学で何がしたいのか、何ができるのかを具体的に考えましょう。
- これまで大学で受けてきた支援を振り返り、うれしかったことを整理して教職員に伝えましょう。
- 1.を伝えたとき、教職員からどのような反応、コメントが返ってきましたか?
- 自分のビジョンを達成するために、大学にいる間に実践することとして、どのようなゴールを設定しますか?
- 3.を 実施するにあたり、大学で具体的にどのようなアクションを起こしますか。
必要に応じて教職員の協力を得る場合は、それも記入してください。
[事後課題シート(教職員用)]
事後課題では、学生とともにこれまでの大学生活を振り返り、学生の持つ将来像(ビジョン)を共有するとともに、今後大学でどのようなことを行っていくかを考えます。ご協力よろしくお願いいたします。
I.学生用課題1.2.について
学生からこれまでの支援でうれしかったことについて伝えられたとき、どのように感じましたか。内容・伝え方等について、感じたことをお書きください。
II.学生用課題3.4.について
学生のビジョンを聞いて、どのように感じられましたか。また、大学として考えている、または今後考えられるサポート・フォロー等がありましたらお聞かせください。
指導教材
事後課題(教職員用)
教職員が記入する事後課題。
事後課題(学生用)を読んでから記入する。
ディスカッションノート
学生と教職員が話すときに用いるシート。中央のアクションプランは、実際に学生が記入した紙を縮小し貼り付ける。用紙サイズA3。
※本教材の著作権はPEPNet-Japanに帰属しています。研修会等で編集の上ご利用いただくことは可能ですが、クレジット表記などは変更しないようお願いします。
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