実践事例コンテスト(2018)
毎年多くの大学・機関からご発表をいただいている「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト」。今年は16団体からご応募いただき、当日は会場のあちこちで充実した情報交換が行われていました。今年は、支援チーム全体の活性化に関する工夫や、地域独自の取り組み、被災した経験から明らかになった課題など、発表テーマが多岐に渡った点が印象的でした。
参加者には投票用紙を配布し、「ぜひ参考にしたい」と思う内容を発表していた団体に投票をしていただきました。多くの票を集めた4団体と、プレゼンテーションの評価が高かった1団体には、全体会にてPEPNet-Japan関係者ならびに来賓の方々より表彰状と表彰楯が授与されました。その他の団体には、奨励賞として賞状と記念品が授与されました。
この場を借りて、発表してくださった学生、教職員の皆様に感謝を申し上げます。
各賞の受賞大学・団体
各賞の受賞大学・団体は次のとおりです。
※各団体名をクリックすると当日発表したポスターを見ることができます。
- PEPNet-Japan賞
早稲田大学 障がい学生支援室 - 準PEPNet-Japan賞
宮城教育大学 しょうがい学生支援室 - グッドプラクティス賞
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム - 新人賞
北星学園大学 アクセシビリティ支援室 Note Takers - プレゼンテーション賞
札幌学院大学
早稲田大学 障がい学生支援室
「大学生活に寄り添う支援」をテーマとしたポスターで、1人の聴覚障がい学生の入学から卒業までの過程を追いながら、支援室の取り組みを紹介しました。
宮城教育大学 しょうがい学生支援室
「見えないものと向き合う」と題し、利用学生、支援学生、運営スタッフが実は抱えていた悩みと向き合い、考え、そこから積み重ねた取り組みを発表しました。
大阪教育大学 障がい学生修学支援ルーム
より多くの学生が一歩を踏み出し、主体的に支援に取り組むための「支援ルーム定着大作戦!」を紹介しました。
北星学園大学 アクセシビリティ支援室 Note Takers
ノートテイカーが利用学生の思いに寄り添い、頼りになる存在であり続けることの大切さを、美しい星座をモチーフに発表しました。
札幌学院大学
「テイクでつながる道東との絆」と題し、学生による他大学でのノートテイカー養成講座の開催事例を紹介しました。
東北大学 特別支援室 利用学生・学生サポーター
「ゼロスタートからの支援のあり方を考える」というタイトルで、今年度から本格的にスタートした障害学生支援の取り組みを発表しました。
東北福祉大学 障がい学生サポートチーム
「深化~みんなでステップアップ~」と題して、利用学生とノートテイカーがチームとなり、共に学び、一人一人が成長するための取り組みを発表しました。
東京学芸大学 障がい学生支援室
『あじさいの花をモチーフに、ノートテイクのや手話の練習会など、お互いを高め合うための取り組みを発表しました。
首都大学東京 ダイバーシティ推進室
首都大の強みを活かして行った課題解決のための取り組みを、「情報共有」や「理系科目」などテーマ別に具体的に紹介しました。
千葉大学 ノートテイク会
ノートテイカーの研修会、練習会といった、安定した情報保障を提供するための取り組みについて、かわいらしいイラストとともに紹介しました。
愛知教育大学 情報保障支援学生団体「てくてく」
愛知教育大学は、スキルアップのための取り組みや理解啓発のための研修会など、充実した活動内容を紹介しました。
日本福祉大学 学生支援センター
聴覚障害学生とノートテイカーに実施した「本音アンケート」の結果を、コミュニケーションの土壌に咲く3輪の花を使って表現しました。
特定非営利活動法人ゆに
「文字情報保障の質的向上のための取り組み」と題し、ゆにが取り組む遠隔での練習会や評価基準の検討などの取り組みを発表しました。
愛媛大学 障がい学生支援ボランティア(CBP)
今年7月に起きた西日本での豪雨の経験を振り返り、災害時の情報弱者に対する合理的配慮を発表しました。
松山大学 障がい学生支援団体 POP
支援団体POP(ぽっぷ)のポリシー「個性を支え、個性と生きる」と、これを実現するための様々な取り組みを、松の盆栽をモチーフに表現しました。
福岡教育大学 障害学生支援センター
教育実習における支援をテーマに、実際に行って有効だった支援手段や工夫、聴覚障害学生の実習前と実習後の気持ちを紹介しました。