聴覚障害のある学生にとって、将来社会の一員として活躍している自分をイメージすることは非常に難しいことです。特に、身の回りにロールモデルとなる聴覚障害者がいなかったり、同じ悩みを共有できる仲間がいない場合には、「働いている自分」を具体的に想像したり、その場で直面する困難に対して、どのように対処すれば良いのか考えること自体が難しい場合もあります。

そこで本研修では、ロールプレイ等を用いて将来自分が直面するであろう困難を事前に体験し、実際にどういった場面でどんな問題を抱えがちなのかを知るとともに、その対処方法について考えることを目的にしています。また、世代の近い先輩や、長年社会で活躍してこられた聴覚障害者の話を聞くことで、将来の自分の姿を思い描き、これから準備していくべき課題を発見できるとよいでしょう。

◎ねらい

  • 学生生活のゴールでもある就職を早めに意識し、実際に困難場面に直面したときにとるべき行動について考える。
  • 事前に「失敗」を体験し、どうすればそれを回避できるのかを考えることで、就職レディネスの形成につなげる。
  • 自分にとってのロールモデルを発見し、「働く自分」についてのイメージを作り上げる。

◎研修の例

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