平成23年度聴覚障害学生エンパワメント研修会

研修会概要

目的

高等教育機関で学ぶ聴覚障害学生の増加に伴い、ノートテイク等の情報保障支援を行ったり支援コーディネートにあたる専門職員を配置したりする教育機関は増加しつつあります。その一方で、聴覚障害学生がみずから支援の必要性を大学に訴えたり、支援に関する情報を収集したりする機会は減少している状況です。このため、周囲に働きかけて環境改善を図る経験をしないまま大学等を卒業し、社会に出てから人間関係や情報保障支援に関して困難を抱えるケースも少なくありません。
こうした現状を受け、本研修会では、就労を見据えた聴覚障害学生のエンパワメント育成をテーマとした講演、ワークショップ等を実施し、参加者の状況に応じた研修を行うと共に、聴覚障害学生が在学中に経験し身に付けるべき事柄やその具体的方法について検討することを目的としました。また、併せて教職員対象のプログラムも設け、学生対象のプログラムの見学及び意見交換会を通してプログラムの有効性を検討するとともに、全国各地の大学で聴覚障害学生のエンパワメントに関する取り組みを今後実施するための手段を大学に伝えることも目的として、研修会を実施しました。

集合写真
日時2011年9月18日(日)~20日(火)
会場国立大学法人 筑波技術大学天久保キャンパス
対象大学等の高等教育機関に在籍する聴覚障害学生及び支援を担当する教職員
参加者59名(聴覚障害学生18名、教職員11名、講師・関係者12名、スタッフ18名)
主催日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)

エンパワメント事業 事業WG委員(敬称略)

◎は事業代表

  • ◎大杉豊(筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター)
  • 管野奈津美(大学院生)
  • 日下部隆則(富士ゼロックス株式会社)
  • 河野恵美(立教大学 しょうがい学生支援室)
  • 児玉英之(大学院生)
  • 長野留美子(関東聴覚障害学生サポートセンター)

<参考資料>

聴覚障害学生のエンパワメントモデル研修会報告書

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