第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム

第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム
ーPEPNet-Japan20年の軌跡と聴覚障害学生支援の未来ー
2024年12月27日更新
実施報告
2024年12月7日(土)・8日(日)の2日間、「第20回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム」を開催しました。PEPNet-Japan設立20年の記念大会であり、5年ぶりの全面的な対面開催でもあった今回は、「PEPNet-Japan20年の軌跡と聴覚障害学生支援の未来」をテーマとしてさまざまな企画を実施し、全国から365名の方にご参加いただきました。

1日目は、2020年以降オンライン開催のあいだ休止していた「聴覚障害学生支援に関する実践・事例コンテスト」や「教職員による実践発表」といった参加型の企画に加え、クラウドファンディングでご支援をいただいた企業・団体による展示や、支援担当職員の相談・交流の場を並行して設け、情報交換や交流を行う参加者の活気あふれる1日となりました。また、開催に先立ち実施したクラウドファンディングのテーマ「支援のバトンをつなぐ」にちなみ、かつて聴覚障害学生、支援学生として活動していた社会人の方々を招き、それぞれの経験が社会に出たあとどう活かされているかについて語り合うセミナー企画を実施しました。


2日目午前は、発表・展示のほか、PEPNet-Japanの相談対応事業の取組をベースとした「基礎講座 事例を通して考える聴覚障害学生支援」、リソース活用事業の成果をまとめた「これからの支援者養成はどうあるべきか」を実施しました。
午後に行なった全体会企画「聴覚障害学生支援はどのように発展してきたか」では、PEPNet-Japanの活動に長年携わってくださった松岡克尚氏(関西学院大学)、松﨑丈氏(宮城教育大学)、志磨村早紀氏(武蔵野大学)に登壇いただき、司会の白澤麻弓事務局長と、20年間の活動を通してPEPNet-Japanが果たしてきた役割や、今後の新たな課題や展望についてじっくりとお話を伺いました。
クロージングセレモニーでは、参加者による投票と審査員による審査をもとに「聴覚障害学生支援に関する実践・事例コンテスト」の表彰式が行なわれ、文部科学省学生支援課課長補佐の奥井雅博様、つくば市長五十嵐立青様、日本学生支援機構学生部長の山本有香様、PEPNet-Japan運営委員で京都大学の村田淳氏、及び日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク代表の石原保志学長より、結果の発表が行われました。最後に発表を行なったすべての団体に奨励賞が贈られ、各プレゼンターからは温かな講評と励ましの言葉をいただきました。


20回目の節目となった今回は、20年間の歩みをまとめた年表の掲示やスライドショーの上映も行いました。発足当初から関わってくださった方から初めて参加された方まで、全国から集まってくださった参加者の皆さんと20年間の軌跡を辿り、今後について意見を交わすシンポジウムとなりました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。



開催概要
本シンポジウムは、全国の大学における聴覚障害学生への支援実践に関する情報を交換するとともに、本ネットワークの活動成果をより多くの大学・機関に対して発信することで、今後の高等教育機関における聴覚障害学生支援体制発展に寄与することを目的としています。今年度は20回目となる記念大会として、完全対面にて実施いたします。多くの皆様にご参加いただけましたら幸いです。
なお、シンポジウム開催応援のクラウドファンディングとして「聴覚障害学生にエールを!-20周年記念シンポジウムを開催します!」を7月11日(木)18時から8月26日(月)の期間で実施いたしました。大変多くの方にご支援を賜り、無事目標を達成することがきました!誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
シンポジウム日程
12月7日(土)13時~17時30分(学生交流企画/記念パーティを除く)
12月8日(日)10時~16時
会場
つくば国際会議場(エポカルつくば)(茨城県つくば市)
会場までのアクセスは以下のページをご覧ください。
つくば国際会議場ホームページ 電車・バスでのアクセス
参加費
無料
対象
- 全国の大学等で障害学生支援を担当する教職員、及び聴覚障害学生、支援者
- その他高等教育機関における障害学生支援に関心のある方々
プログラム
12月7日(土) 13:00開始(受付は12:30~を予定)
会場/ 時間 | メインホール (2階) | 多目的ホール (1階) | 中会議室 202(2階) |
13:00~14:00 | オープニング (コンテスト参加者、 展示ブース出展者による PRタイム ほか) | ||
14:00~16:00 | ①聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024 第1部 ②教職員による聴覚障害学生支援実践発表2024 ③企業展示(~17:30) 企業展示出展者のご紹介はこちら ※企業展示・広告掲載に関するFAQはこちらから ④筑波技術大学活動紹介ブース | 聴覚障害学生支援に関する相談・交流スペース | |
16:00~17:30 | セミナー企画「あの頃の聴覚障害学生と支援学生が振り返るー支援が私にくれたものー」 講師: 福田夕香氏(仙台白百合女子大学卒業生) 五十嵐依子氏(宮城教育大学しょうがい学生支援室・しょうがい学生支援コーディネーター) 田中啓行氏(中央学院大学) 下中村彩夏氏(熊本大学卒業生) 司会: 太田琢磨氏(愛媛大学アクセシビリティ支援チーム・SL) 企画コーディネート: 岡田雄佑(筑波技術大学) | ||
18:00~20:30 | 学生交流企画「垣根を越えて支援を語ろう!学生交流会」 ※参加受付を終了しました。 |
18時~20時 PEPNet-Japanシンポジウム20周年記念パーティ(会場内レストラン)
※対象:正会員大学・機関に所属する教職員ならびにPEPNet-Japan運営委員および事業委員(元を含む)
※参加受付を終了しました。
12月8日(日) 10:00開始(2日目から参加される方の受付は9:30~)
会場/ 時間 | メインホール (2階) | 多目的ホール (1階) | 中会議室 202(2階) |
10:00~12:00 | ①基礎講座「事例を通して考える聴覚障害学生支援ー学生のニーズによりそうために-」(~11:30) 講師: 岩田吉生氏(愛知教育大学) 前原明日香氏(宮城教育大学) 吉川あゆみ氏(明治大学 非常勤講師) 司会: 中津真美氏(東京大学) 企画コーディネート: 中島亜紀子(筑波技術大学) ②企業展示(~13:00) (エントランス前ロビー) 企業展示出展者のご紹介はこちら | ①聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024 第2部 (10:00~11:00は説明者が必ずいるようにしてください) ②教職員実践発表(ポスター展示のみ) ③筑波技術大学活動紹介ブース | 教職員分科会「これからの支援者養成はどうあるべきか」(10:30~) 講師: 下中村武氏(九州大学) 岸川加奈子氏(昭和女子大学) 佐藤晴菜氏(宮城教育大学) 楠 敬太氏(佛教大学) 村瀬 忍氏(岐阜大学) 窪崎泰紀氏(NPO法人ゆに) 久門紀子氏(NPO法人ゆに) 企画コーディネート・司会: 磯田恭子(筑波技術大学) |
12:00~13:00 | 昼食会場 | ||
13:00~13:15 | 20周年記念企画 ①写真で見る、PEPNet-Japanの20年間の歩み | ||
13:15~15:00 | 20周年記念企画 ②全体会「聴覚障害学生支援はどのように発展してきたかーPEPNet-Japanの歩みから見る聴覚障害学生支援の歴史とこれから-」 講師: 松岡克尚氏(関西学院大学) 松﨑丈氏(宮城教育大学) 志磨村早紀氏(武蔵野大学 専攻科(言語聴覚士養成課程)) 司会: 白澤麻弓(筑波技術大学) 企画コーディネート: 萩原彩子(筑波技術大学) | ||
15:15~16:00 | クロージングセレモニーおよび「聴覚障害学生支援に関する実践事例コンテスト2024」表彰式 |
10時~13時 大会議室102(1階)を交流・昼食会場としてご利用いただけます。
参加申し込み(終了しました)
ご宿泊はぜひつくば市で!つくば市内の宿泊先情報をこちらのページにまとめています。
主催
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)
国立大学法人筑波技術大学
協力
(一社)つくば観光コンベンション協会
つくば市
後援
文部科学省
独立行政法人日本学生支援機構
一般財団法人全日本ろうあ連盟
東京大学 障害と高等教育に関するプラットフォーム(PHED)
京都大学 高等教育アクセシビリティプラットフォーム(HEAP)
つくば市