聴覚障害学生のエンパワメント事例集

更新日2015年2月27日

聴覚障害学生を取り巻く高等教育環境においては、もっとも効果的な情報保障のあり方がさまざまな側面から追求される必要があります。これまで、聴覚障害学生支援の取り組みの中では、そのための基本的な概念や具体的な方法が議論され、また実践されてきました。しかし最近では、こうした支援の方法を検討するのみでなく、情報保障を受ける中で聴覚障害学生自身が主体性と社会性を身につけていく必要があることが指摘されはじめ、こうしたプロセス自体についても教育的支援の対象として捉える考え方が生まれてきています。これには、情報保障の対象である聴覚障害学生自身が情報保障の取り組みに積極的に参加したり、またより効果的な支援方法を提案したりすることで、情報保障支援の取り組み全体が活性化されていくのではないかとの期待感もこめられています。

写真:エンパワメント研修会の様子1
写真:エンパワメント研修会の様子2
写真:エンパワメント研修会の様子3

ここでは、聴覚障害学生の主体性・社会性を引き出し、育てていく取り組みを「エンパワメント支援」(※)ととらえることとし、「エンパワメント」の基本的な概念や大学で取り組むことのできるさまざまな実践について紹介します。

当コンテンツを利用されましたら、ぜひ、PEPNet-Japan事務局まで感想をお寄せください。
今後の参考にさせていただきます。

エンパワメントとは?

聴覚障害学生の成長を考える上で重要なエンパワメントとは、一体どのような概念なのでしょうか?ここでは、エンパワメントの概念と主体性・社会性との関連について説明しています。

【エンパワメントの概念】

エンパワメントに向けた事例集

聴覚障害学生のエンパワメントをうながすために、大学ではどんな取り組みができるのでしょうか?ここでは、PEPNet-Japanで行ってきた聴覚障害学生のエンパワメント研修会の事例を元に、エンパワメント支援の実践例を紹介します。

【エンパワメント支援の実践例】

【研修プログラムの例】

各大学で取り組まれる場合は、聴覚障害学生の実態やニーズ等に応じ、実践例から必要な取組を取り出して組み合わせたりアレンジしてください。
例えば、幅広いテーマでエンパワメントを実施したい場合は筑波技術大学のプログラムが参考になりますし、支援の活用を中心に学び、かつ自らのキャリアを考える機会を作りたい場合は宮城教育大学の研修プログラムが参考になります。

【コラム】

各企画ページ下部には、さまざまな資料を掲載しています。

指導計画

指導計画

教室の配置や展開が詳細に書かれています。

指導教材

指導教材

パワーポイントや配付資料が掲載されています。

実践の様子

実践の様子

研修会で実施した時の様子を報告しています。

プチ工夫集

社会で活躍する先輩達は、周囲の人々に聴覚障害に関する理解をうながすために、日々小さな工夫を積み重ねながら働いています。ここでは、そんな工夫を収集し、場面ごとに整理してみました。

【先輩達の工夫集】

社会で活躍する先輩たち

大学を卒業後、社会で働く先輩達はどんなことを考えながら日々暮らしているのでしょうか?ここでは、さまざまな分野で活躍する先輩にインタビューを行い、その内容を掲載しています。

【先輩達へのインタビュー】

※empowermentのカタカナ表記には、「エンパーワメント」「エンパワメント」などいくつかの種類がありますが、ここでは後者を使用しています。

※※本コンテンツの作成には、こちらの方々にご協力いただきました。

ページ上部へ